クリフトンは、かつてキングズ・クリークKing's Creekと呼ばれていた。1840年にスクォッターが牧場を開いたが、のちにニューサウスウェールズの最高裁判所長官であったフランシス・フォーブズの所有となった。杉の原木がカニンガム峡谷からここまで運ばれて、製材された。白人の入植以前はおそらくバンジャラングのアボリジナルの居住地であった。

　1868年の土地法により、開拓ゾーンとして選定され、1869年には鉄道が敷設された。1890年ごろから1920年ごろまでは酪農業の発展とともに町は拡大した。1891年には急進的ポピュリストにより農民連合が結成された。リーダーのほとんどは富裕な農業従事者であった。現在は豊かな農業地帯であるダーリング・ダウンズ南方の小さな町であり、時おり開かれる農業祭や競馬を除けば、静かな田舎町である。

　安井倫子0902