オーストラリア辞典
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Flinders Ranges

フリンダーズ山脈


南オーストラリア中東部の山脈


 1802年にマシュー・フリンダーズがヨーロッパ人として初めて発見し、それにちなんで命名された。約400キロにわたり、ポート・ピリーのあたりからフロウム湖のあたりまで続く山脈で、最高峰はセント・メアリズ・ピークSt. Marys Peakの1,165メートルである。エドワード・エアが1840年に北部山地を探検した。アボリジナルに対する報復攻撃部隊が1846年にマウント・リマーカブルMount Remarkable近くで銅を発見した。銅はまたベルタナBeltanaやブリンマンBlinmanで1860年代以降発見され、採掘された。山地中央部のたいていの場所には、1851年までに牧童たちが入った。北部山地は1857-1859年の間に測量された。1850年にはウェルピーナ・パウンドWilpena Poundに入植者は達し、農場がパウンド内に1904年に建設され、1914年に洪水が道路を破壊した時に放棄された。ウィルピーナ鉱山は1870-1900年の間に銀と鉛を産出した。ウィルピーナ鉱山地域は1921年に保護林になった。

 観光事業の発展は1945年に国立公園の前身が作られた後の1947年に始まった。1970年に政府が購入するまで、北部のオラパリナ・セクションOraparinna Sectionは、1851年以来牧場であった。国立公園の2つの地区は1972年に併合された。オラパリナのベアライトの鉱山(国立公園の外にある)は1940年から採掘が始められた。アボリジナルの染料の採取場はブカートゥーBookartooとパラチルナParachilnaにある。Appealinaのホームステッドは1865年に建てらた。ここで銅が1858-1860年に採掘され、さらに1896-1911年にも採掘された。アンゴリチナAngorichinaは療養所として1927年に設立され、1973年に観光地になった。

 西川俊紀0701