タスマニアの北東に位置するバス海峡に浮かぶ群島。また、大きい島から順に、フリンダーズ島Flinders Island（約64×29キロ）、ケイプ・バレン島Cape Barren Island、クラーク島Clarke Island。小さい島には、プリザヴェイション島Preservation Island、チャペル島Chappell Island、ベイベル島Babel Islandがある。アボリジナルはこの諸島に8,000年前から住んでいたと考えられている。

　トバイアス・ファーノウTobias Furneaux は、ジェームズ・クックの2度目の航海の際にクックの船の1隻を率い、1773年にこの群島の東沿岸を航海した。1790年代から1800年代初頭に、アザラシ猟師たちが、この諸島やその他のバス海峡の島を猟に使い始めた。この時期にマトンバード（ミズナギドリ）猟も始まっている。しかし1847年には、収容施設が閉鎖され、タスマニア島でロビンソンにより集められたアボリジナルは、1832年にフリンダーズ島のワイバリーナWybalennaに収容された。そのほとんどがオイスター・コウヴに移された。その後の入植は、第2次世界大戦後の復員軍人による入植など徐々に続けられた。近年では牧畜、漁業、ミズナギドリ猟が主要産業となっている。

　藤川隆男0303