ヒューオン川Huonの辺に位置する町で、その名前は最初のヨーロッパ人入植者ウィリアム・ジーヴズに由来する。彼は1849年に土地を占有し、1850年に開墾を始めた。1861年まではライトウッド・ボトムLightwood Bottomと呼ばれていたが、その後はジーヴズ・タウンGeeves Townと呼ばれるようになった。1840年代から周辺の山地で林業が行われた。材木を港へ運ぶためのトロッコ用軌道は1856年に完成した。1880年には幹線道路がここまで達した。1927-34年には新聞印刷用紙製造所が稼動した。最初のリンゴ園ができたのは1851年である。製紙工場は1962年にオーストラリア・ペーパー社によって設立された。現在エスペランス地区の行政上の中心地である。町の経済は、製材所や製紙工場に木材を供給する林業に依存しており、リンゴの生産も主要である。

　左近幸村・藤川隆男0203