ウィリアム・エドワード・ハーニーは正式な教育をほとんど受けていない作家である。彼は1915年にオーストラリア帝国軍AIFに入隊するまで、オーストラリアの奥地で働いていた。第１次世界大戦後にオーストラリアに帰国すると、家畜商や牛追いとして働いた。北オーストラリアのアウトバックでアボリジナルと緊密な接触を持つようになり、しばらくの間、先住民を担当する官吏となった。後に彼は現在のウールルーである、エアーズ・ロックの管理責任者となった。その後、ビル・ハーニーのラジオ・トークと、奥地(ブッシュ)の生活に関する本は、よく知られるようになった。彼の本にはTaboo(1943)、Brimming Billabongs(1947)、そして、人類学者A.P.エルキンと共著のSongs of the Songman(1949)がある。

　真水晃・藤川隆男0303