付近一帯はクルウィド谷として知られる。ヴィクトリア峠Victoria Passの麓に位置し、1815年以降バサーストに至る道の重要な停留地となった。1823年頃コリンズ・インが建てられる。町は1834年に創設され、1838年に告知される。 1830年代に刑期を終えた囚人たちがこの地区に入植する。裁判所は、当初囚人の労働力により1837年に建てられるが、1887年に閉鎖される。1839年にローズデイル（元ヴィクトリア・イン）が、1842年にはセント・バーナード・カトリック教会が、そして1845年にはトラーリーが建てられた。1846年に建てられた郵便局は、オーストラリアに郵便局として現存する最古のものである。同年にロイヤル・ホテルが建てられ、1858から1859年にアングリカン教会が建てられた。1850年代は、シドニーからテューロン金鉱へ向かう人々の滞在地として栄えたが、鉄道がこの町を通過しなかったので、1869年以降衰退した。町には1840年代から50年代の建物が多く残っている。現在、町はニューサウスウェールズ国立公園局の管理下にある。1866年にハートリー谷のオイルシェールを採掘する会社が2つ設立され、1873年に合併した。

　宮崎章・藤川隆男0303