オーストラリア辞典
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Heathcote

ヒースコウト、ヒースコット


ヴィクトリア中央部の町、メルボルンの北109キロに位置する。
人口:1,565(1996)、1,213(1981)、1,076(1976)、1,287(1961)、1,090(1891)、1,997(1854)。


 名前は1850年代に、この地域の植物相をもとに、イギリスの政治家ウィリアム・ヒースコウトWilliam Heathcoteにちなんで名づけられた。もとはワイワルングのアボリジナルが居住しており、キャメル山周辺には、石器を切り出した跡が見つかっている。1836年にトマス・ミッチェルが探検し、マカイヴァーズ・クリークMclvor's Creekを命名したマカイヴァーは現在郡の名になっている。ここで1851年に金が発見され、1853年後半には、採算がとれるほど大量に見つかった。ゴールドラッシュの結果、約16,000のテントや小屋がその地域に溢れた。また、約3,000人の中国人が南オーストラリアのロウブRobeからここへ移住してきた。町が生まれ、1860年代の小規模のラッシュで再び発展したが、1870年代までには停滞期に入った。1905年から1925年の間、地域ではコスターフィールドのアンチモン鉱山が重要であった。1910年にはダイガン兄弟Duiganが設計し組み立てた、最初のオーストラリア製飛行機が南西のマイア・マイアMia Miaで飛行した。地域の主要な生産品は羊毛、材木、ハチミツやワインなどである。

 藤川隆男0403