この地名は、「ロクストンのあばら小屋」として長年にわたって知られた、粗末な住居を建てた牧場の境界管理人、W.C.Loxtonに由来する。この地域は以前はエラウィラングのアボリジナルの土地であった。1890年代に農業用地として入植に供されたが、その入植者の多くはドイツ人であった。1907年に村が建設され、1914年に鉄道が開通した。

　1948年に南オーストラリアで最も大規模な復員軍人入植計画のために、2,428ヘクタールの灌漑用地がロクストンに割り当てられた。1949-1953年にはロクストン共同ワイン醸造・ウィスキー蒸留製造会社が設立された。灌漑されている地域では、果物やワインを生産し、灌漑されていない土地では、穀物や羊毛を生産している。ボートを楽しめる川や、自然公園は多くの観光客を引きつけている。ロクストンには、1900年代初期の入植者の農村でのライフスタイルを再現するロクストン歴史村がある。

　新林秀亮0601