オーストラリア辞典
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Parkes

パークス


ニューサウスウェールズ中央部、シドニーの西364キロに位置する。
人口:10,094(1996)、9,047(1981)、5,846(1933)、1,916(1881)。


 もともとカラジョングCurrajong、あるいはブッシュマンズBushuman'sとして知られていたが、1873年に、ニューサウスウェールズの首相をつとめたヘンリー・パークスにちなんで、現在の名が与えられた。ウィラージューリー・アボリジナルの土地に位置し、古くは1817年にオクスリーが、1835年にはミッチェルが訪れている。しかし、1862年の金鉱の発見までは、ほとんど定住者はいなかった。多くの金鉱夫が集まったが、1867年までに第1波のゴールドラッシュは終わった。この時生まれた町がカラジョングである。1871年にブッシュマン金鉱が発見され、この金鉱はニューサウスウエールズにおいて最も豊かな金鉱の1つとなった。10,000人もの鉱夫が殺到し、ブッシュマンズの村が生まれた。ここがパークスの町となるのである。1883年に自治体になり、1893年には鉄道が開通した。鉄道の開通により、農業生産が拡大し、牧畜業や小麦生産地域のサーヴィス・センターとして、パークスの町は発展を続けた。現在の裁判所庁舎は、1895年から1898年にかけて建築されたものである。金鉱は1951年まで続いた。1961年に電波望遠鏡が町の外部にオープンし、それが1981年の銀河系外に存在するパルサーの最初の発見につながった。現在は、シドニー=パース間の大規模な中継センターとしての性格をもつ。1994年に開かれた、ノース・パークス鉱山は金と銅を産出し、ニューサウスウェールズ最大の規模を誇っている。

 坂本優一郎00