オーストラリア辞典
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Taree

ターリー


ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの北約320キロ、マニング川沿いに位置する。
人口:16,702(1996)、14,697(1981)、10,050(1961)、5,423(1947)、1,539(1911)、118(1861)。


 地名はアボリジナルに由来し、「野イチジクの果実」を意味する。白人入植以前は先住民Biripiの居住地であった。1824年、オーストラリア農業会社に与えられた無償交付地の北限がマニング川であり、1829年に総督ラルフ・ダーリングは、マニング川を入植の北限と定めた。しかし、スクオッターらはこれを無視して入植地を拡大した。同年、マニング川付近における最初のヨーロッパ人の入植者であるウイリアム・ウィンターが川の南岸に土地の無償交付を受けた。彼が自らの地所にTarreeと名づけたことが町の名の始まりである。1846年に木材を積み出すための港としてターリーの村がつくられた。1885年には自治体となった。1913年に鉄道が開通し、1930年代には、酪農が成長した。1940年にマニング川に橋が架かった。1981年にはグレイター・ターリー・シティ(人口35,921)が誕生し、ターリーもその一部となった。

 現在は、マニング・ヴァリー地域における行政及び商業等の中心となっている。ターリーでは、製造業もあるが、周辺地域では、酪農製品、牛肉、木材、バナナ等が生産されている。

 浅野敬一00