オーストラリア辞典
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Wallaroo

ウォラルー


南オーストラリア中南部、アデレイドの北西157キロに位置する。
人口:2,516(1996)、2,100(1986)、2,043(1981)、2,403(1954)、2,141(1947)、5,282(1911)、1,685(1891)、2,075(1876)。


 スペンサー湾の東岸にある町。統計上の地域と地方政府の単位でもある。タウンの境界線には含まれないウォラルーの部分は、ノース・ヨーク・ペニンシュラ郡の一部である。町の名前は、「ワラビーが小便をする」wadlawaruという先住民Naranggaの言いまわしに由来する。この言いまわしがなまり、ウォラ・ウォルーWalla Warooとなり、牧場主W.W.ヒューズによって短縮され、今のウォラルーとなった。ヒューズは、1851年に鉱物の採掘許可を申し込んだが失敗した。彼の羊飼いの1人が1859年に銅の鉱石をウォンバットの穴で見つけた。その結果、1860年に土地のリースが認められた。ウォラルー合同鉱山会社は1862年に設立された。ムーンタとウォラルーから産出された鉱石の精錬所は1861年に建てられ、高炉と転炉への送風機は1900年に設置された。コーンウォールやウェールズから、何千もの鉱夫たちが来た。ブームは1923年まで続いた。タウンは1860年に測量され、62年に公示された。ヒューズの煙突は1861年に建てられ、税関は1862年に建てられた。最初の桟橋は1861年に作られ、1880年代に修復された。1866年には裁判所が建てられた。メソジスト派の教会とセント・メアリの英国国教会はともに1860年代からのものである。1923年に鉱山は閉山となり、高炉は取り壊された。その結果、銅の積み出し港としての重要性はなくなったが、周辺地域の小麦や大麦の積み出し港として存続した。

 田中沙依0701