ナモイ川Namoiの辺に立つ町。町はCotton Capital of Australiaと自称している。名前の由来はアボリジナルの言葉で、「火」をあらわすwiiと、「捨て去る」を意味するwaaであると思われる。地域はニューサウスウェールズ最大の先住民の集団カミラロイの居住地域であった。最初のウィー・ワォー牧場は1837年に設置された。町は政府によって行政上の中心地として建設された。1847年に警察署と裁判所が、1849年に郵便局が建てられた。タウン建設用地が1848年に確保され、翌年測量が行われた。1851年には早くもクリケット・クラブが創設されている。1858年、官報に掲示され、1859年に最初の土地売却が行われた。1860年代から1870年代にかけて、ナラブライへの機能移転にともなって、衰退していく。1903年に鉄道が開設された。1906年からナモイ郡の行政機関が位置していたが、1918年にナラブライへ移った。この地における最初の綿栽培は1922年に始まり、1960年代にはオーストラリア有数の綿栽培地となった。

　藤井秀明・藤川隆男1202