名前はアボリジナルに由来すると思われる。この地域はもとはウィラージューリーのアボリジナルの居住地であったが、1827年のミッチェルの探検以降、スクオッターによる入植が進んだ。町は1893年の金の発見後に発展した。1899年にはニューサウスウェールズで最大の金産地となるが、1921年までに金の生産は事実上停止する。政府によってワイアロングの町が1894年に測量されたが、鉱山に近く、しかも水にも恵まれていたウェスト・ワイアロングを住民たちは好んだので、ウェスト・ワイアロングが成長した。1899年ワイアロングは自治体となり、裁判所、郵便局、警察署、スクール・オヴ・アーツなどを備えるようになった。1903年に鉄道が開通している。金の産出量は低下したが、周辺地域では小麦生産やユーカリ油の生産が盛んになり、州有数の生産地域となった（上記の人口は2つのタウンを合わせたものである）。

　藤川隆男0403