(b)流刑植民地時代

 
 
しばらくの間、オーストラリアはたいした注目もあびずに離れ小島のようでした。
イギリスの船サプライズ号に乗っていたアーサー・フィリップは、1788年1月18日午前8時、はるか西方に陸地を発見しました。そして、午後3時には上陸しました。こうして、イギリスによるオーストラリア植民の始まりました。
 当初は、先住民とヨーロッパ人は仲良く暮らしていましたが、その関係も長くは続きませんでした。
アメリカの独立によって流刑囚が送りこまれ、植民が進んでいきました。
1830年までには、東部植民地では、人口の70パーセント以上が囚人か元囚人でした。また、オーストラリアに送られた囚人の多くは、16歳から35歳でした。