昔者、田島氏『ソフトボール實録』あり。我は之に續かんと欲するも、淺學非才にしてなすあたわず。乃ちここに長編を記し、以て、後人の『續ソフトボール實録』をつくるに備う。
第一試合(対日本語学戦) 「+」得点は女性点
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前日の大雨によるグランド整備のため,一時間ほど開始時刻が遅れて試合開始.例年,試合序盤に打ちあぐねる東洋史ナインだが,今年は違った.なんと先頭打者の浦川が(ランニング)ホームラン.幸先のよい試合展開となった.3回表には打線が爆発し,10点をもぎ取った.一方,守っては 森安監督のノック(特守)が功を奏し,無失点.投手山尾の丁寧なピッチングも光った.そして前回大会で火だるまとなった田村が最終回登板.きっちりスリーアウトをとって,ゲームセット.
試合が終わってみれば23得点で完封試合.4人が10割の打撃成績を残している.大量得点の大勝利で,大いに士気が揚がった.
第二試合(対西洋史戦) 「+」得点は女性点
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二回戦の相手は昨年より挑戦を受けていた西洋史.藤川先生率いる強敵である.この日も藤川先生は親ら陣頭指揮に立たれていた.
初回,3点を先制されたもののエース山尾は泰山の如く動じない.2・4・5回を零封,安定したピッチングで大量得点を許さなかった.彼を支えたのが内野陣.細心の注意を払いつつ打球を処理し,相手に付け入る隙を与えない.
一方,東洋史の攻撃,打撃好調の浦川は4打数4安打5得点の大活躍.2番大坪・4番三木は4打数2安打と続き,相手ピッチャーにプレッシャーを与える.8番 東洋の女神さま 牧野は相手エラーを誘い,全打席出塁.自慢の下位打線がしっかり援護射撃に徹し,役割を果たしている.
緊迫する試合展開となったが,辛くも2点のリードを守りきった.全員ソフトで粘った東洋史ナイン,攻守ともにその集中力を見せつけたのであった.
第三試合:決勝戦(対国文戦)「+」得点は女性点
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速い速いと聞いてはいたが(実際には前回大会で経験済み)….国文の投手は赤い彗星の異名をもつ速球投手.準決勝ではノーヒットノーランを達成しているとのこと.なるほど,試合前の練習から球が走っている様がうかがわれる.前回対戦時より調子がよさそうだ.重量級スラッガーのいない東洋史が最も苦手とするタイプである.
ナイン全員が緊張の色を隠せないなか,プレーボールを迎えた.ここでいきなり雰囲気を和らげたのが先頭浦川のヒット.「ひょっとして(あたる)?」という空気に(少なくとも著者は思った…).しかし,世の中そんなに甘くない.初回,後続は凡打と2三振でチェンジ.
こうなれば注意力が続く限り持久戦.2回表はルーキー伊藤と山本一が四球(六球)を選び,8番牧野・9番鈴木がきっちり送る間に1点奪取.主将大坪は相手のエラーを引きだし,2点目.山尾・三木も四球(六球)を選び,押し出しでやっとこさ3点を得た.以降,相手投手の球数を増やしつつ相手の隙をうかがう攻撃が続く.
前回大会の雪辱に燃える山尾は,なんとか呼び込んだ3点を守るため,あらん限り丁寧な投球に徹した.守備力が強化されているバックを信頼して,低め低めを攻め,打たせてとるピッチングを続ける.一方,守備陣も山尾の力投に応え,ランナーを進塁させじと踏ん張った.ショート山本一は軽やかにベースカバーに入り,2併殺を奪っている.
両チーム3回以降零行進という,予想だにしなかった試合展開となったが,勝利をつかんだのは東洋史であった.振り返れば,2回表の3得点が決勝点になったのである.選手はもちろん応援に駆けつけた者も一丸となって勝ち取った勝利であった.感無量.
勝利にこだわり,ワンプレーワンプレーにも徹底的にこだわる東洋史の底力を見せつけた優勝であったと言えるのではないだろうか.
試合後:祝勝会
<打撃志> 赤字はチーム1位/青字は2位
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15打数9安打10打点 |
6割0分0厘 |
7割6分9厘 |
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12打数7安打5打点 |
5割8分3厘 |
6割1分5厘 |
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7打数5安打4打点 |
7割1分4厘 |
7割6分9厘 |
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11打数5安打3打点 |
4割5分4厘 |
4割6分1厘 |
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8打数2安打0打点 |
2割5分0厘 |
4割0分0厘 |
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12打数4安打2打点 |
3割3分3厘 |
6割1分5厘 |
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9打数2安打0打点 |
2割2分2厘 |
4割4分4厘 |
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13打数8安打1打点 |
6割1分5厘 |
8割0分0厘 |
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4打数1安打 |
2割5分0厘 |
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3打数0安打1打点 |
0割0分0厘 |
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2打数0安打 |
0割0分0厘 |
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1打数0安打 |
0割0分0厘 |
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2打数1安打1打点 |
5割0分0厘 |
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1打数0安打 |
0割0分0厘 |
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1打数1安打 |
10割0分0厘 |
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100打数44安打31打点 |
4割4分0厘 |
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<選手伝>
浦川(M1) |
肥後の人.1番・左翼手.今回,打撃絶好調.本塁打を2本も放っている(S木の走塁ミスにより3本目は幻となった)!華麗な守備に痺れる観衆は数知れず.連覇に向けてチームを牽引されたし.文院協役員として活躍していたことも付言しておこう. |
大坪(D2) |
近江の満洲人.2番・中堅手.「ソフトボール衙門大臣」兼「主將」兼「ジェネラルマネージャー」として今回もチームを引っ張る.押しも押されもせぬ外野の要.二度の優勝経験はOBT口氏をして嫉妬せしむるに違いない. |
山尾(M2) |
和泉の人.3番・投手.3試合15イニング220球を投げぬき,打っては打率トップで,優勝に貢献.今大会のMVP選手に選ばれた.打たせてとる堅実なピッチングの勝利であった.おめでとう! |
三木(4) |
遠江の沙陀突厥人.4番・三塁手.4番のプレッシャーにつぶされず,堂々のプレーを魅せる憎い奴.次回大会は卒論執筆の真っ最中になるだろうが,卒論もソフトも手を抜かず精進されたい. |
山本(一)(M2) |
和泉の人.5番・遊撃手.三木とともに鉄壁の三遊間を担う. 森安監督も絶賛のベースカバーで,縁の下の力持ちとなる.しぶい!密かにピッチャーを狙っているという噂だ. |
伊藤(2) |
大和の人.6番・一塁手.内野で殺す手堅い守備が実現したのは,ルーキーである彼のおかげ.チーム貢献度を評価され新人賞に輝く.末長くプレーしてください. |
牧野(M1) |
山城の女神.8番・二塁手.毎回強調するが,下位打線は東洋史のウリである.前述のように西洋史戦でチームの勝利に貢献.ブラボー. |
鈴木(D2) |
參洲は加茂の突厥人.9番・捕手. |
<助っ人伝> いよいよ充実してきました
斉藤(M1) |
武蔵の人.1回戦に右翼手として初参加を果たす.右翼手として初出場ながら1打点は殊勲賞だ. |
田中(M1) |
下総の人.同期(修士入学)の桜,斉藤に負けじと,サッカーで鍛えた肉体と二割五分の打率をひっさげて,次回のレギュラー獲りを目指す. |
田辺(4) |
武蔵の人.3回戦に右翼手として出場し,「新庄キャッチ」を披露.打席に立っては相手投手の球数をかせいだ.今回はサードコーチャーとして的確な走塁の司令塔となる. |
山本(明)(D1) |
近江のチベット人.ネット裏で田村とともに解説をしていた.いきなり剛速球投手への代打は気の毒だった. 森安監督の期待を受けていただけに一打席だけとは残念. |
吉田(3) |
山城の人.ルーキーながら代打出場で五割は立派.休み時間の守備練習では鈴木に代わり捕手を務める.いよいよ世代交代.狙え正捕手! |
松本(M1) |
播磨の人.第一試合では相手方チームに拉致されかけるが,ちゃんと東洋史メンバーとして代打出場を果たす.応援では梶原に黄色い声勝負で負けたのが悔しいとか…. |
田村(研究生) |
謎のハザール人.第一試合に登板.被安打2ながら任された1イニングを零点に抑え,幻のセーブポイント.やればできるじゃん(捕手談). |
<応援伝> 全員ソフトをみせてやれ!
梶原(D2) |
大和の人.苗族.初めて試合に参加しなかったことをもって引退宣言をするも,即座に同僚の大坪・鈴木らに却下された.なお,今回はスコアラーとして「起居注」をしっかりつけてくれました. |
糸山(OB) |
肥前の人.応援では暖かい声援で選手を励ましてくれました. |
打越(M2) |
常陸の人.これまで試合への出場経験はないが,5年間,応援に参加している.天晴れ.今回は幸運のカエルをひっさげて登場. |
石附(M1) |
山城の人.彼女が応援に来る大会は2度とも優勝している.自称 勝利の女神. |
大谷&沼田(2) |
第一試合前のグランド整備で活躍するも,試合での活躍の場を得られなかった.練習ではいい動きを見せていたので,次大会での活躍を期待したい. |
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キャンペーン キャラクター いながわがえる |
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