2002年7月17日(水) トレンチ設定・掘削開始

本日より、発掘調査が本格的に開始した。午前中は雨天のため宿舎内での作業となったが、午後は現場での作業となった。各トレンチでは掘り前写真の撮影・トレンチ設定などが行われた。
午前中は宿舎内で報告書作成作業を行った。午後には天気が回復したため、現場での作業となった。
前方部墳頂調査区では以下のような作業を行った。昨年度調査した墳丘主軸トレンチの南半では、埋葬施設(北棺)に伴うと考えられる掘り込みの跡を検出している。その部分を再度掘削し、埋葬施設の位置を確認した。
前方部西トレンチではトレンチ設定の後、表土はぎを行った。
東クビレ部トレンチにおいてはトレンチ設定が行われた。傾斜が急であるため、調査の便を確保するために、簡易な階段の設置も行われた。
前方部南トレンチでは、掘削前の現状写真の撮影ののち、トレンチの設定を行い、撹乱部崖面の精査と表土はぎが行われた。
崖面精査の結果、右図に見られるような黄褐色土と灰褐色土の交互に積み重なる、墳丘盛り土と考えられる土層が確認された。
まとめ

本日は各トレンチともにトレンチ設定と表土はぎ・精査などが行われた。明日以降各トレンチ発掘作業が進展していくことになろう。