2002年7月27日（土）　掘削・精査

各トレンチとも調査が進展している。

前方部墳頂調査区では、昨日に引き続き断面の実測と撹乱部分の掘削を行った。

北棺を検出するために南棺調査区と前方部墳頂調査区の間にトレンチを再設定して掘削をはじめた。

この拡張区からも盛土と思われる土を検出した。しかし、埋葬施設に関する遺構は確認できなかった。
そのため、本日掘削を行った部分にも埋葬施設があった可能性は低いと考えられる。

前方部西トレンチでは昨日に引き続き、サブトレンチ内の残りの部分と西端部を掘削した。

その結果、ほぼ全面にわたって地山を検出した。

東クビレ部トレンチでは、クビレ部が検出されなかった。

そのため、西側に拡張区を設けた。

拡張区を掘削をしているときに、須恵器片と埴輪片を検出した。

前方部南トレンチでは前方部の端を確認するために西側に拡張区を設けた。

現在は、その表土を掘削している最中である。

墳頂部南棺調査区では昨日に引き続き表面の精査を行った。その結果、棺の東半の規模を確定した。

まとめ

墳頂調査区内と本日掘削をした拡張区に北棺がある可能性は低いと思われる。明日は残りの部分を掘削する予定である。
東クビレ部と前方部南トレンチをそれぞれ拡張したので、明日以降も引き続き、掘削を行っていく。