■今日の調査成果

 2002年8月1日(木)掘削・精査・写真撮影

前方部墳丘調査区では、まだ、掘りきっていなかった盗掘坑の掘削を行った。

昨日に引き続き、盗掘坑の土層断面図を作成中である。

拡張区の西側では、1971年に川西市が調査したトレンチの精査を行った。
撹乱坑の掘削と土層断面図の実測中南拡張区の精査
上:前方部墳頂調査区の東側を北から
下:拡張区西側を南から
前方部西トレンチでは、北側の壁・東側の壁・全景の写真を撮影した。

平面図・断面図を作成するために1m×1mの割り付けを行った。

(割り付け:図面を描くために基準線を設定すること)
大版カメラで写真撮影
前方部西トレンチを南から
東クビレ部トレンチでは、東西の拡張区を中心に掘削を行った。

東拡張区では埴輪片が出土した。さらに、墳丘の裾を探すために東へ60cm拡張した。

西拡張区では、分層を行った結果、墳丘の盛土を確定した。
西拡張区より全景を撮影
東クビレ部トレンチを西から
前方部南トレンチでは、昨日に引き続き南北の拡張区に分かれて作業をした。

南拡張区では、地山が昨日まで考えていたよりも下層にあることが分かった。

現在は地山を検出するための掘削が続いている。
南拡張区の地山面を検出中
前方部南トレンチ南拡張区を東から
墳頂部南棺調査区では、50cm×50cmで割り付けを行った。その後、平面図を作成した。

写真はトータルステーションという機材で基準線を設定しているところである。
トータルステーションという機材で
基準線を設定しているところ墳頂部南棺調査区を東から
前方部墳頂調査区ででた排土をふるいにかけて、細かな遺物(具体的には玉など)の見落としがないか点検をしているところ。 ふるいで土をと遺物を選別中
後円部墳頂部にて
まとめ
前方部西トレンチと墳頂部南棺調査区では割り付けを行い平面図・断面図を作成する準備が整いつつある。
他のトレンチでも掘削のメドがようやく立った。調査終了は予定より早くなる模様。

勝福寺古墳発掘調査
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