■発掘調査情報の発信に関する共同研究
インターネットリアルタイム中継は2002年8月10日に終了しました。

昨年度の勝福寺古墳の発掘調査においては、独立行政法人通信総合研究所と共同で横穴式石室の三次元計測の研究を実施しました。現在、取得した膨大なデータの処理とモデル統合作業が同研究所にて進行しています。

今年も同研究所の全面的な協力を得て、発掘調査情報のデジタルコンテンツ化およびインターネットによる情報発信の共同研究に取り組みます。日本では、発掘成果の公表は、ほぼ情報が確定した時点で報道発表を行い、現地公開説明会を開催するという方法が一般的です。たしかに、現地を訪れ、実物を目の前にした時の感動はなにものにも代え難い力を持っています。

しかし、さまざまな事情で当日現地にこられないかたのほうが圧倒的に多数派です。そこで、インターネットを活用して発掘調査の様子をお伝えすることによって、文化財に興味を持ってくださる方々のすそ野をすこしでも広げられたらという願いをこめて、今回の実験的な取り組みを行うことにしました。

今年の調査では、デジタルコンテンツ化の技術面、内容面、運用面の可能性や課題を検討するほか、現場からの現地説明会ライブ中継などにも挑戦する予定です。

また、昨年度の調査で行ったインターネット発信についての福永伸哉助教授のエッセイも紹介しています。 →こちらへ

勝福寺古墳発掘調査