参 加 者 の 声 |
10月29日(火)大阪は晴れ ・北陸は雨 
8時00分 大阪大学文学部棟に集合。大阪の天気は晴れ。大学から貸切バスに乗り、出発。旅行中の移動はすべてこのバスで行った。途中、桂川PAで京都方面からの参加者と合流。大阪は晴れていたが、この辺りからやや天気が崩れ気味に。道中休憩を取りつつ一路富山へ。
12時30分 富山県の小矢部川サービスセンターにて昼食。再びバスに乗って移動。
13時45分 富山市考古資料館に到着。雨はやんでいたが、北陸だけにやはり寒い。ここでは先土器時代から奈良・平安時代にいたるまでの富山市から発掘された埋蔵文化財が展示してある。各自自由に展示を見た後で、資料館の方に説明していただいた。
15時15分 富山県埋蔵文化財センターへ。建物の前には非常に独創的なオブジェが設置されている。職員の方にとてもユニークな説明をしていただいた後、特別展『生と死の祈り』を見学。数多くの展示遺物を前に、当時の生活・思想に思いを馳せてみる。個人的に気になったのは縄文時代の蛙文有孔鍔付土器。どのあたりが蛙なのか友人と議論する。
16時30分 閉館間際の北代縄文広場へ。資料館の中心部には竪穴住居と当時の人々の生活が復元されている。また、パソコンでは縄文時代に関するクイズが楽しめた。建物の外の広場には竪穴住居と高床倉庫が復元されており、実際に中に入ることができる。
17時00分 一度入り口の前を通り過ぎてしまったが、引き返して杉谷4号墓へ。四隅突出型方墳だが、じっくり見ないと突出しているかどうかちょっと分かりにくい。
17時30分 宿泊先、かんぽの宿へ。温泉とおいしい夕食を堪能。
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北代縄文広場の高床倉庫

杉谷4号墓にて
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10月30日(水)きょうもはれ 
8時30分 朝食後、宿の脇にある王塚古墳を見学。その後やはり宿の近くにある勅使塚古墳へ徒歩で移動。距離的には近いはずなのだが、非常にアップダウンの多い道を越えていかなくてはならなかったため、この時点で既にかなり疲れ気味。
9時30分 小杉丸山史跡公園へ。ガイダンス施設である飛鳥工人の館は、とても温かみを感じさせる建物だった。ここでは奈良時代の窯跡や製鉄炉跡などを見学。また、富山県内における焼き物の歴史についても詳しく学べた。
10時30分 柳田布尾山古墳へ。ここは日本海側最大の大型前方後方墳であり、またその大きさは全国規模でもある。
11時30分 朝日貝塚へ。小さな建物の中央に展示されている貝塚跡を見学。ここから出土した装飾把手付深鉢・通称バスケット型土器は非常に有名だそうだ。現物は東大にあるらしいが、氷見市立博物館ではそのレプリカを見ることができた。
12時30分 氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館にて昼食。新鮮な魚介類が嬉しかった。
13時30分 加納横穴墓群へ。富山県で最大規模の横穴墓群であり、全部で56基からなるが、今回見学したのはその一部。そのうちのいくつかには水が溜まっていたが、比較的無事そうな横穴墓に実際に入ってみた。内部はかなり広く、大人数で入っても平気。ただし出入り口が狭く、リュックサックをこすって泥だらけにしてしまった。
14時30分 当初の予定を変更し、氷見市立博物館へ。常設展は氷見の遺物展示のほか、ぶり定置網漁にまつわる展示や開拓に関する展示などもあり、『氷見』という土地を知る上ではかなり興味深かった。また、特別展で大境洞窟遺跡に関する資料などが展示してあり、大境洞窟遺跡に行く前にしっかり予習ができた。個人的には、大正時代当時の発掘の様子を報じる新聞に興味を持った。
16時00分 大境洞窟遺跡へ。まずはその大きさに驚く。縄文海食のなせるワザか。日本海のすぐそばに位置しており、ひととおり見学した後、一同日本海へ。どこまでも広がる海原に強烈に感動。
17時00分 宿泊先、国民年金健康保険センターひみへ。やっぱり温泉とおいしい夕食を堪能。
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王塚古墳

小杉丸山史跡公園の復元窯跡

加納横穴群

大境洞窟遺跡 |
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10月31日(木) はれ 
8時30分 宿を出発。
9時30分 桜町JOMONパーク出土品展示室へ。ここでは桜町遺跡から出土した遺物を展示している。なかでも、縄文コゴミはキャラクターになっているほど有名。出土品展示室を一通り見学した後、近くの桜町遺跡へ案内していただく。今でも発掘が続けられており、今後の調査に期待が寄せられる。
11時00分 若宮古墳へ。非常にきれいに整備された前方後円墳である。近くには、数年前に小判が発見されて一躍有名になった所がある。
12時00分 谷内16号墳へ。山の中に位置しているため、急斜面を延々と登り、いくつかの墳墓を越えてやっと辿り着く。到着した頃にはかなり疲れたが、見晴らしのよさに疲れを忘れる。
時間の都合で、当初予定していた関野1・2号墳の見学は省略。残念。
12時30分 昼食をとり、道中休憩を取りつつ大阪への帰途へつく。
18時00分 大阪大学到着。正式に解散。
お疲れ様でした。
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若宮古墳墳頂にて
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(文:2回生 廣藤) |