大阪大学西洋史学研究室

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研究会・学術・学習情報info

留学について

2015年10月
大阪大学文学部西洋史学専修

留学の勧め

 若いころに一度、海外に留学したい--こうした夢を、あなたもおもちなのではありませんか。しかし、たいていの人は結局、その夢を実現させることなく卒業していきます。しかし、大阪大学の西洋史学研究室にいるあなたなら、それをかなえることができるのです。
 本研究室は、学生の交換留学を強く勧めています。また、そのためにバックアップを惜しみません。大阪大学は100以上もの海外の大学と提携を結んでいます。それ以外に、部局レベルでの協定もあります。文学部・文学研究科では、協定校10大学について交換留学制度を利用できます。また、サンフランシスコやグローニンゲン(オランダ)には、現地事務所を開設し、日本人スタッフを常駐させています。
 つまり、大阪大学の西洋史学研究室にいるあなたなら、そのための環境は整っているのです。あとは、あなたのやる気次第です。

留学への疑問

 「留学って、専門的な勉強が目的なのじゃないか。つまり、漱石や鴎外みたいにえらい人が行くもので、自分などは・・・」
 「留学するには、ずいぶんお金がかかるのだろうな。海外の大学の学費って高いのだろうか。」
 「何年も留学してたら、在学期間が長くなってしまうのでは?」
 「アメリカやイギリス以外に行ってみたいのだが、自分は現地語を知らないし、言葉はどうすればいいのだろう。」
 こうした疑問をおもちではありませんか。こういう人のためにあるのが、短期の交換留学制度です。

だれにも開かれた留学

 交換留学には、学部生ももちろん応募できます。留学先での授業を通じて、多面的な勉学を進めることが、交換留学制度の目的です。将来、大学に残って専門研究者になろうという人も歓迎ですが、しかし、国際経験を積んで、卒業後の就職や種々のキャリアに役立てたいと考える人も、ぜひこの制度を活用してください。現に、欧米の大学では学部卒業生の半分近くが在学中に在外経験をもっているといいます。

 世間の英語学校などでは、語学留学などと称して短期の留学を提供しているところがあります。しかし、大阪大学の提携大学は、すべてその国では一流の大学ばかりで、教育内容は折り紙付きです。すぐれた授業に接して国際的な環境で勉学をしながら、異国での生活経験を積むことできます。

留学の費用

 留学はものすごく高くつくのでしょうか。
 大阪大学の提携による留学なら、そんなことはありません。まず、留学先での授業料は原則として免除です(ただし、その間も大阪大学には授業料を払いつづける必要はあります)。もちろん、往復の渡航費用はかかります。
 さて、日々の生活ですが、日本は国際的に見ても物価の高い国ですから、日本より生活費が格段にかさむということは、あまりないでしょう。提携校によっては、学生寮を準備してくれるところもあります。それに、外国では通例、学生の生活は日本に比べてずっと質素ですから、そのなかに溶け込んでしまえば、生活費は決して多いわけではありません。
 なお、大阪大学では、交換留学生を対象にした奨学金制度なども、現在検討中です。

在学期間と単位の互換

 交換留学は何年も行くものではありません。1セメスターもしくは2セメスターです。ですから、留学で大阪大学卒業が数年も遅れるというものではありません。それに、提携による交換留学では、留学先で取得した単位は、単位互換制度によって大阪大学文学部での単位として認定されます(ただし、学部生で24単位まで、大学院生で10単位まで)。したがって、留学期間がまったく空白になるわけではありません。

 しかし現実には、留学経験者のなかでは、帰国後、大阪大学での卒業を延ばした人が少なくないのも事実です。帰国してから、スケジュール面で卒業論文の作成や就職活動などに十分時間がさけなかったことなどが理由です。その意味では、留学によってある程度は、卒業延期になることは計算に入れておいたほうがよいかもしれません。
 もちろん、2セメスター交換留学をして、予定通り卒業した人もいます。やはり、留学に備えて早めに必要単位を取得するなど、事前に準備をしておくことが大切です。
 ただ、仮に卒業が長引いたとしても、留学してよかったと、経験者は異口同音に語っています。それほど、留学は価値のあるものなのです。

言語

 大阪大学の提携校は文字通り全世界に散らばっています。北米圏の国もあれば、ヨーロッパ、アジアの国もあります。
 英語圏の国では、授業はもちろん英語で行われます。授業についていくためには、かなりの英語力が要求されるのも事実です。提携校によって異なりますが、おおよその目安はTOEFLで550点(コンピュータ・ベースで213点)です。そのために、早くから英語力を磨いておくことが欠かせません。

 非英語圏の国では、授業はやはり現地語が大部分です。しかし、最近は高等教育の国際化が進んだため、英語による授業を提供する国が増えてきました。よく調べておくとよいでしょう。

準備とスケジュール

 留学には、それなりの準備が必要です。今日思い立って明日、というわけにはいきません。
 学部の2、3年で留学しようと考える人は、大学入学直後からさっそく動きはじめるべきです。まずは、留学生センターにコンタクトしてみましょう。豊中キャンパスには、イ号館に留学生センター豊中分室がありますし、学生交流棟2階には留学交流情報コーナーを設けてあります。また、学生交流棟では学期期間中は時間帯を決めて、留学相談に応じています。下記の国際教育交流センターのサポートのホームページを開き、iris-advising@ciee.osaka-u.ac.jp に連絡すれば、面談の約束をとれます。

 大阪大学の交換留学では、希望者を学内で選考して決定します。毎年6月ごろに海外留学オリエンテーションが行われますので、注意しておいてください。募集締切は、留学時期によって異なり、だいたい以下のようなスケジュールです。
1期募集(翌年1-3月留学開始):7月上旬ごろ締切
2期募集(翌年4月-その翌年3月の留学開始):10月上旬ごろ締切