研究室だより (2017.4.〜)
目次

片山剛教授最終講義(2018.3.24)
最終講義2

 3月24日(土)、本年度をもって退職される片山剛教授の最終講義および退職記念パーティーが執り行われた。最終講義の題目は「商品経済進展前の中国農村像を求めてーー明清近代珠江デルタ史研究から」である。本講義は、片山教授が行ってきたフィールドワークの成果に基づき、中国農村では存在しないとされてきた村の領域が、珠江デルタ農村では存在することを明らかにするものであり、聴講者にとって大いに刺激になるものであった。最終講義終了後は退職記念パーティが行われ、盛況のうちに終わった。これまでの長年に亘るご指導に深く感謝するとともに、片山教授の益々のご活躍をお祈り申し上げる。

(F. S)

最終講義1
最終講義
最終講義3
記念パーティー
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東洋史追いコン(2018.3.22)

 3月22日、東洋史研究室の追いコンが行われた。今年度、東洋史研究室からは学部生6名、博士前期課程4名、博士後期課程2名の合計13名が卒業・修了した。追いコンでは、卒業・修了生と今年度で退官する片山教授がそれぞれに東洋史での思い出を述べ、在校生代表と各教員が送別の言葉を贈った。阪大東洋史での経験や思い出はそれぞれだろうが、今後彼/彼女等が活躍していく中で、その活躍の小さな礎の一つとなることができれば、これに勝る幸いはないだろう。

(E. S)

卒業・修了生集合写真
卒業・修了生集合写真
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博士論文公開審査(2017.2.9)

 2月9日、冨田暁「18世紀西ボルネオの史的研究ー学識あるサイイドから権力なきスルタンへー」と藤澤聖哉「清末民国期、上海における土地行政」の博士論文公開審査が行われた。

 審査では、まず申請者が論文の概要を述べ、次いで主査・副査の教員が試問・コメントを行い、最後にフロアからの質疑が為された。

 冨田の公開審査には、本学外国語学部から菅原由美准教授に副査としてご臨席賜った。

 藤澤の公開審査には、甲南大学から稲田清一教授に副査としてご臨席賜った他、本学名誉教授の濱島敦俊先生 にご臨席賜った。(S.E.)

公開審査1
公開審査1
公開審査2
公開審査2
公開審査3
濱島敦俊名誉教授
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吉川和希(博士後期課程)、東南アジア学会にて研究発表(2017.12.2-3)
桃木教授
桃木教授

 12月2〜3日に、神田外語大学にて東南アジア学会第98回研究大会が開催された。

 初日の2日には本研究室・博士後期課程の吉川和希が「18世紀のベトナム黎鄭政権と北部山地―諒山地域の在地首長の動向に関する分析を中心に―」と題する研究発表をおこない、18世紀における黎鄭政権による地方支配体制を復元するとともに、諒山地域の在地首長の動向を考察した。

 また2日目の3日には、桃木至朗教授が企画した共通シンポジウム「基礎教養の対象としての東南アジア」がおこなわれた。(Y.K.)

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秋季ソフトボール大会(2017.11.04)

 11月4日、猪名川の河川敷グラウンドにて秋季ソフトボール大会が開催された。今回の大会は、全4チームの総当たり戦形式で行われた。東洋史はみごと春秋連覇を達成した。試合の模様は詳細については『続ソフトボール実録長編』二〇一七年秋之條をご覧頂きたい。

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旗手瞳(博士後期課程)、内陸アジア史学会にて研究発表(2017.10.28)

 10月28日、大阪大学豊中キャンパスにて2017年度内陸アジア史学会大会が開催され、本研究室・博士後期課程の旗手瞳が「吐蕃支配下の吐谷渾とその王」と題して研究発表を行った。(H.H.)

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Kim Hodong(金浩東)教授のセミナー(2017.10.26)

 10月26日、ソウル大学校のKim Hodong(金浩東)教授をお招きしたミニセミナーがおこなわれた。Kim教授は本学にて開催される内陸アジア史学会の公開講演のために来日され(タイトルは“Recent trends and new perspectives in the study of the Mongol Empire”)、本セミナーでは講演を前に“Formation and Changes of Uluses in the Mongol Empire”と題し、モンゴル帝国を理解する上での「ウルス」概念の重要性について述べた。セミナーには研究室内外から研究者・学生が参加し、活発に意見が交換された。(I.Y.)

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第2回卒業論文裏相談会(2017.9.4)

 9月4日、第2回卒論裏相談会が開催され、4回生2名が発表した。

 発表タイトルは以下の通りである。

報告者は今回得たアドバイスをもとに、卒論執筆にむけて作業を進めてもらいたい。(Y.H.)

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伊藤助教、第二届宋遼西夏金元史的日中青年学者交流会に参加(2017.9.2-3)

 伊藤一馬助教が9月2〜3日に大阪市立大学で行われた第二届宋遼西夏金元史的日中青年学者交流会に参加した。この交流会は、大阪市立大学の平田茂樹先生と上海・復旦大学の余蔚先生が中心となって、日本・中国双方の若手研究者の交流と双方の学界における問題意識の共有を目的として、昨年に復旦大学で行われ、今回は二度目の開催であった。今回は「史料的新可能性」という共通テーマが設定され、伊藤は「「宋西北辺境軍政文書」に見える宋代文書書式とその伝達:宋代文書体系の復元に向けて」と題する報告を行った。(I.K.)

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吉川和希、ベトナム調査(2017.8.25-9.2)

 2017年8月25日から9月2日にかけて、博士後期課程の吉川和希がベトナムのハノイで史料調査をおこなった。

 調査では、国家第一公文書館や漢喃研究院などの文書館において18世紀〜19世紀前半の行政文書や地簿などを閲覧した。また9月1日には漢喃研究院にて開催された2017年度漢喃研究学会において“Gioi thieu cong van lien quan den Phien than ho Vi o xa Xuat Le, chau Loc Binh, tinh Lang Son”(諒山省禄平州率礼社藩臣韋氏関連文書の紹介)と題するベトナム語の発表をおこない、ベトナム各地の研究者と交流を深める貴重な機会となった。(Y.K.)

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第43回(2017年度)宋代史研究会夏合宿(2017.8.9-11)
発表者
発表者

 8月9日〜11日に、かんぽの宿・奈良で第43回宋代史研究会夏合宿が行われた。本研究室からは助教の伊藤一馬と、後期博士課程の遠藤総史が参加した。遠藤は「南宋期における外交儀礼の復興と再編」というタイトルで発表を行い、南遷後の宋朝が行った、朝貢の受け入れを担当する諸官庁の整備や、外交義礼の再編過程を明らかにした。(E. S)

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卒業論文裏相談会(2017.8.3)

 8月3日、毎年恒例の卒業論文裏相談会が開催され、4回生3名が中間報告を行った。

 発表タイトルは以下の通りである。

報告者は今回得たアドバイスをもとに、卒論執筆にむけて作業を進めてもらいたい。(Y.H.)

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論文紹介(2017.5.25-6.8)

 5月25日〜6月8日に行われた3回の合同演習において、3回生と研究生による論文紹介が行われた。

 今年度、3回生・研究生によって選定された論文は以下の通りである。

(E. S)

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新入生歓迎遠足(2017.5.18)

 5月18日、東洋史研究室の新入生歓迎遠足が開催された。今年の遠足は、琵琶湖のクルージングと竹生島観光。琵琶湖の幸を堪能したのち、澄みわたる晴天の中、一同湖に乗り出した。湖風を受けながらのクルージングは格別であった。竹生島では宝厳寺や都久夫須麻神社を参拝し、研究室メンバーの健康と活躍を祈願した。

 遠足終了後、梅田のイタリア料理店で新歓コンパを行った。新入生の自己紹介に対する質疑では、上級生が各々の得意分野を生かした鋭い質問で新入生を歓迎した。

 研究室メンバー全員が一つの船に乗り、同じ目的地を目指したことで、新入生は東洋史のメンバーとなったことを強く実感したであろうし、メンバーの紐帯はより強固となった。今後は、各々が阪大東洋史という船を前進させるという意気込みで、研究に励んでいってほしい。

(Y. H)

集合写真
集合写真
昼食
昼食
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深田(インドネシア留学中)
ダルマシスワプログラム クロージングセレモニーに参加(2017.5.8)
ダルマシワにて
ダルマシワにて

 5月8日から10日までの3日間、インドネシア東ジャワ州のマラン市にあるマラン・ムハマディヤ大学(UMM)において、2016/2017年度ダルマシスワプログラム(語学・伝統芸術の修得を目指してインドネシアでの留学を希望する外国人を対象に、インドネシア共和国教育文化省が毎年設置している奨学金制度)のクロージングセレモニーが開かれた。本年度のクロージングセレモニーには78か国から訪れた540名のダルマシスワ奨学生が集結し、現在メダン国立大学にてダルマシスワプログラムのもと語学留学を行っている学部生の深田隼平が参加した。

 1日目は、まずUMMドームにて開幕式が行われ、インドネシアの各地から集まった参加者たちは各自バティックに身を包んで式に臨んだ。多くの参加者が、昨年8月のオープニングセレモニーで初めて会った仲間たちとの再会を喜んだ。夜にはマラン市に隣接するバトゥ市のシティホールにて、同市長たちによる歓迎会が開かれ、参加者たちは夕食をとりながら伝統音楽・舞踊のもてなしに見入っていた。

 2日目は、UMMドーム地下の講堂にてインドネシア各省庁の関係者による講演が行われた後、UMM校内の広場にて伝統遊戯などを交えた交流イベントが開かれ、最後にはカラースモークボムを用いた記念撮影が行われた。夜にはUMM近辺のレストラン広場にて夕食会が行われ、参加者がステージに登壇して得意の歌を披露したり、曲に合わせて踊り出したりするなど、大いなる賑わいを見せた。

 3日目は、マラン市の北東に位置するブロモ山(標高2,329m)への登山イベントが行われた。参加者たちは深夜1時にホテルを出発した後、バスとジープに乗ってブロモ山へと向かった。極度の寒さに身を震わせながらも、山頂から見える美しい日の出の光景に多くの参加者が見とれていた。

 クロージングセレモニーが終わった翌日の11日に、参加者たちはダルマシスワの仲間やマランの大学生たちとの別れに名残を惜しみながら、各自滞在している地域へと発った。

 ダルマシスワプログラムが終了した後も、参加者が各自得た様々な人との交流が末長く続くことを祈るばかりである。

(F. J)

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春季ソフトボール大会(2017.5.6)

 5月6日、猪名川の河川敷グラウンドにて春季ソフトボール大会が開催された。今回の大会は、全4チームのトーナメント戦形式で行われた。東洋史はみごと優勝を果たした。試合の模様は詳細については『続ソフトボール実録長編』二〇一七年春之條をご覧頂きたい。

(E. S)

試合後の集合写真
試合後の集合写真
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第一回、卒業論文相談会(2017.5.1)

 5月1日(月)、第一回卒業論文相談会が行われ、4回生5人が卒業論文に向けた作業状況を報告した。発表タイトルは、発表者順に以下の通りである。

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ライデン大学 グローバルヒストリー・ワークショップ(2017.4.20-22)

 4月20日〜22日にオランダ・ライデン大学で国際ワークショップ“NODES, NETWORKS, ORDERS:Three Global History Workshops on Transformative Connectivity”が開催された。このワークショップは、大阪大学を含む世界6大学の持ち回りで開催される(大阪大学では2016年3月に開催)、Global History International Workshopのひとつで、本研究室からは桃木至朗教授と岡田雅志(招へい研究員)が参加した。

 桃木教授は20日の大テーマ“Global Magic at Courtly Nodes ca. 1600”第2パネル“Magic Variety beyond South Asia”でチェアを務め、岡田は21日の大テーマ“Networks as Agents of Transformative Connectivity”第3パネル“Agents”にて“Highlanders’ networks in the early modern Sino-Vietnamese borderlands: new aspects of Southeast Asian upland history”と題する報告を行った。(I. K.)

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新年度ガイダンス(2017.4.5)

 4月5日(水)、東洋史研究室の新年度ガイダンスが行われた。ガイダンスでは、荒川教授が東洋史研究室での心構えを述べたほか、各教員による開講授業の説明と、新入生による自己紹介等が行われた。東洋史研究室には、新2回生6名と、研究生2名、新マスター1名、新ドクター1名が新たに加わった。

 本年度は、非常勤講師として木村理子先生(モンゴル演劇史)にアジア・アフリカ諸語(モンゴル語)、山本一先生(清代史)に中国古典演習の授業をそれぞれ担当していただく予定である。(E. S)

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大阪大学大学院・文学研究科・東洋史学研究室