• 授業紹介

    講義(高安)応用芸術論

    前期におこなう芸術学基礎の続きです。応用芸術論というタイトルは二重の意味を持ちます。応用芸術としてのデザインについて論じるという意味と、芸術理論をひろく身の回りのものに応用するという意味です。本講義はいわばデザイン哲学入門として、身の回りのものデザインについて考察をおこなう手がかりを提供します。授業は2週で一つのテーマについて話します。最初に、デザインの歴史の流れを知ったうえで、デザインの外見について問題になりやすい2つの特徴について論じます。その一つは、装飾をめぐる議論であり、もう一つは、簡素さをめぐる議論です。続いて、デザイン倫理にかかわる問題と、デザイン美学にかかわる問題について知ったうえで、締めくくりとして、良いデザインとその評価の問題について考えます。