応用芸術論というタイトルは、二重の意味を持ちます。 応用芸術としてのデザインについて論じるという意味と、 芸術理論をひろく身の回りのものに応用するという意味です。 本講義はデザイン哲学入門として、 身の回りのもののデザインについて考察するための手がかりを提供します。 最初に、デザインの歴史の流れを知り、デザインの外見にかかわる2つの特徴について論じます。 続いて、機能の問題、倫理の問題、美学の問題、それぞれについて知り、 良いデザインの評価の問題について考えます。