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興味のある方へ(中国哲学研究室での学び・進路)

何を学んでいるの?

 大学(大学院)で行われる授業は、「講義」と「演習」に大別されます。
「講義」は、主に講師の解説を聴いて、そのテーマについての理解を深める、という形式の授業です。当研究室では学生の研究が、自身の狭い専門分野で蛸壺化・パターン化しないように、様々な専門分野に触れられる機会を設け、風通しのよい研究環境を作っています。そのために所属教員による講義のほか、様々な研究分野の専門家をお招きして開講しています。

 一方、「演習」では、漢文の原典資料を精読します。先秦の諸子百家から明清に至るまでの幅広い時代の原典を取りあげます。原典の読解には、辞書を引くだけでは読み解けない問題がたくさんあります。 そのための資料の扱い方や調べ方などの方法論を学びます。
授業で取り上げられる内容や課題は、毎年異なります。本研究室で行われたここ数年の科目名は次のとおりです。


 授業風景

 「中国哲学講義」
 ・易のはなし
 ・神仙思想と不死の道
 ・中国哲学とコスモロジー
 ・中国哲学とヨーロッパの哲学者(筑波大学の井川義次先生)
 ・書道漢文学(筑波大学の菅野智明先生)
 ・宋代の思想文化(東京大学の小島毅先生)

 「中国哲学演習」
 ・『論衡校釈』を読む
 ・『老子』王弼注を読む
 ・『周易正義』を読む
 ・『大学・中庸章句』を読む
 ・『太極図説』を読む
 ・『経典序録疏証』を読む
 ・『東塾読書記』を読む
 ・『史記会注考証』を読む
 ・論文作成演習など

身につく力は?

 中国哲学に関する知識・漢文読解能力はもちろんのこと、授業を受けることによって、論理的に考える力が身につきます。「なぜこのような思想が流布したのか」、「これらの影響関係はどのようになっているのか」など、くまなく調べ、 深く考察することにより、これまで正しいと思われてきた認識を修正したり、不明な部分を一つ一つ、証拠を挙げて明確にしていく力が身につきます。

 また、身につく力としては、資料作成能力も挙げられます。何かしらの物事について詳しく調べたり、無数にある情報から要点を見つけてを整理し、 わかりやすくまとめるのは容易ではありません。このような能力は、将来社会に出ても大変役に立つ力だと思われます。

卒業生・修了生の進路は?

◆学部卒業生
・企業への就職(関西電力株式会社、株式会社クラレ など)
・高等学校教員
・大学院進学

◆大学院修了生
・企業への就職(関西電力株式会社、株式会社クラレ など)
・高等学校教員
・大学院進学

お問い合わせ

 大阪大学中国哲学研究室に興味を持ってくださった方は、お名前・ご住所(もしくはアドレス)・用件を明記の上、下記の住所か下記の電話番号・メールアドレスにまでご連絡いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

  〒560-8532
  大阪府豊中市待兼山町1-5
  大阪大学大学院人文学研究科・文学部 中国哲学研究室

  TEL:(06)6850-6111(内線:2128)
  MAIL:chutetsu@let.osaka-u.ac.jp