←TOP→お知らせ→研究室紹介→研究室刊行物→English→問い合わせ先||→大阪大学大学院文学研究科→大阪大学


 

臨床哲学  倫理学  1・2回生の皆さんへ  教員紹介  業績一覧


倫理学研究室について

 

教員

中岡成文 教授
浜渦辰二 教授
本間直樹 准教授
家高洋  助教


文学部・倫理学専修について

 倫理学は、人が社会のなかで他者とともに生き、話し、行動することの意味について、さまざまな角度から考える哲学の一分野です。扱われるテーマも、時間と歴史、生命と共同体、自己と他者、科学技術、暴力、権力、正義、感情、感覚、身体、性、言葉、コミュニケーションなど多岐にわたります。
 こうしたテーマを考えるためには、近代西洋・日本の倫理学思想史、社会哲学、文化理論の文献研究を媒介にして、読む力・考える力を身につけ、さらにそれだけではなく、実際に人やものと向かい合い、そこで何が問題となっているのかを感じる力、異領域の学問と対話する力を養うことが大切です。
 自分でじっくりと考え、思考を深めると同時に、人々とともに言葉を交わしながら共同して思考を紡ぎだす。こうした倫理学専修の教育プログラムは、大学院での臨床哲学にも連結されています。大学院生とともに、対話力を育成するプログラムや、科学技術、生命、身体、教育、環境などのより具体的な問題について、調査、ワークショップ、研究会を計画・実行することができます。
 

● 2009年度 学部在籍者数 32名

2回生 9名
3回生 9名
4回生 14名

● 過去の卒論タイトル

平成20年度

 ・〈顔〉の手前と彼方ーレヴィナス『全体性と無限』におけるエロス論
 ・日本人の「ルサンチマン」・「良心」とは 〜ニーチェ『道徳の系譜』をもとに〜
 ・相互関係としての身体運動ー身体の現象学とアフォーダンスの理論からー
 ・人工妊娠中絶に関する新制度の提案
 ・現代社会における対話の成就について〜ブーバー対話論からのアプローチ
 ・ウィトゲンシュタインの倫理と独我論ー前期から中期にかけて
 ・魂の降下と上昇ー真意思想、プラトンとプロティノスの思想をうけてー
 ・共感の可能性ーヒューム『人間本性論』を中心にー
 ・ピースミール社会工学をいかにして実現するかー可謬主義的リベラリズムを手がかりに

平成19年度

 ・死の欲動の行方 ーーフロイトの後期思想からーー
 ・他者への<はたらきかけ>の可能性
   〜レヴィナス『全体性と無限』における「顔」を起点として〜
 ・動物の道徳的地位と利用の問題 ー動物実験をめぐって
 ・クリティカル・シンキングとはなにか ーー標準理論の形成のためにーー
 ・哲学の間隙 ーー『偶然性の問題』における汝との出遇いをめぐって
 ・イェーナ期ヘーゲル承認論における「相等性」の問題
 ・フレーゲ『算術の基礎』における基礎概念 ーー証明の厳密性と論理主義の哲学

平成18年度

 ・世代間倫理の問題〜ハンス・ヨナス「責任という原理」の問題点と可能性〜
 ・教育と伝達 〜デューイ『民主主義と教育』における経験の概念を中心に
 ・固有の自己の喪失 ーーデカルト的自我から現代的問題へーー
 ・フーコーにおける身体の問題〜『知への意志』を中心に
 ・環境正義の問題としての水俣病

平成17年度

 ・補完的アイデンティティにおける自己と他者
 ・生命の尊厳の根拠 ーー生命倫理の議論からーー
 ・強要されない美ーーカント趣味判断における関心ーー
 ・有機体としての人間ーーデューイ『経験と自然』を中心にーー
 ・「知の考古学」としての言説分析
 ・シモーヌ・ヴェイユの不幸論