近現代哲学の虚軸としてのスピノザ Baruch de Spinoza 1632-1677
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近現代哲学の虚軸としてのスピノザ

スピノザ、この厄介なもの
The Intractable Spinoza

「神即自然」の哲学者スピノザ(1632-1677)の登場はヨーロッパを震撼させ、彼の名はひとつの躓きとなった。その証拠に彼の著作は禁書となり、その後スピノザ学派の ようなものが大学の中で形成されることもなかった。「スピノザ主義」という呼称は学派の理念や方法を意味するよりは、むしろ何らかの忌避と抵抗、あるいは畏怖を交えた魅惑を伴うある種のアノマリーの符牒として機能してきたのである。たとえばドイツ観念論の形成過程においてスピノザの名は哲学的諍いがめぐる仮想対象として作用を及ぼし続けていたし、同様の作用力は現代の、たとえばニーチェによるアンビバレントな賞賛、ハイデッガーの意図的な緘黙、レヴィナスのユダヤ的背景をもった拒絶のうちにも認めることができる。このようなスピノザ哲学の特異な 影響作用力に注目し、近現代哲学思想の形成史を縦断するいわば「虚の軸」としてスピノザのプレゼンスを明らかにすること、これが本研究の目的である。

上野修(代表)/鈴木泉/松田毅/入江幸男/栗原隆/加藤泰史/須藤訓任/合田正人/高木久夫/入谷秀一/平尾昌宏/手島勳矢

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ジャン=クレ・マルタン講演会(2月27日大阪/3月1日東京)
(ポスターは→こちら

Docteur en philosophie et titulaire d'une habilitation à diriger des recherches, il a été directeur de programme au Collège international de philosophie de Paris (de 1998 à 2004).


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プロジェクトのポスター

「近現代哲学の虚軸としてのスピノザ」のポスター(PDF)がこちらにございます。