考古学関係資料

大阪府藤井寺市野中古墳出土鉄製甲冑かっちゅう

 大阪府藤井寺市の野中古墳は、2010年に世界遺産暫定リストに記載された古市ふるいち古墳群のほぼ中央に位置しており、日本最大の大仙だいせん〔伝仁徳陵〕古墳とほぼ同じ5世紀中頃に築造された方墳である。この古墳は1964年に大阪大学文学部国史研究室によって調査が行われた結果、大量の副葬品が出土したことで注目を浴びた。なかでも11領の甲冑かっちゅうは、一古墳の出土数として全国第2位である。また、そのうち3領の襟付短甲えりつきたんこうは、日本列島で本例を含め10例ほどしかない貴重な遺例として知られている。

【参考文献】大阪大学文学部国史研究室編『河内野中古墳の研究』(大阪大学文学部国史研究室研究報告 第2冊、1976年)

かぶと〔写真手前の2点〕と短甲たんこう〔写真後ろの3点〕

野中古墳甲冑

襟付短甲〔正面から〕

野中古墳襟付短甲(正面)

襟付短甲〔斜めから〕

野中古墳襟付短甲