人文地理学関係資料

高木菊三郎による
旧日本軍の中国大陸における地図作製資料

 高木菊三郎(1888-1967)は、戦前・戦後にかけて陸地測量部・地理調査所に勤務し、日本軍作製地図の研究に従事した。本資料は、1941年12月に提出した報告書『外邦兵要地図整備誌』の準備段階に、中国大陸における明治以降の地図作製過程を把握するためにまとめられた手描き索引図で、日本軍の秘密測量、民国やロシア製の地図の複製のプロセスを示す最もまとまった資料である。

【参考文献】小林茂『外邦図―帝国日本のアジア地図』(中公新書2119、2011年)

高木菊三郎による旧日本軍の中国大陸における地図作製資料

陸地測量部修技所に留学した
清国陸軍学生の卒業記念写真

 陸地測量部修技所は、陸地測量部の設立(1888年)とともに設置された測量技術者の養成所で、外国人の留学生も受け入れ、とくに20世紀初頭にはのべ120名以上の中国人留学生を教育した。修技所に在学した留学生のなかからは、中国各地の測量機関や測量学校の幹部になる者のほか、辛亥革命、さらにはその後の中国の政界で活躍した黄郛(1880-1936)のような人材も輩出した。

【参考文献】渡辺理絵・小林茂「日本−中国間の地図作製技術の移転に関する資料について」(『地図』42巻3号、日本国際地図学会、2004年、pp.13-28)

陸地測量部修技所に留学した清国陸軍学生の卒業記念写真