プログラムの概要

 大阪大学文学研究科が申請した「多言語多文化研究に向けた複合型派遣プログラム」An overseas visiting program complex for multilingual and multicultural studies (略称:OVCプログラム)は、日本学術振興会「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」に採択され、本年平成22年より3年間にわたり総数約150名の若手研究者等(講師、助教、ポスドク、大学院生、学部学生)を海外に派遣します(渡航費・滞在費を給付)。

 本プログラムは、異文化が混在し多元化する現代世界において、真に国際的視野を有する若手研究者の育成を目的とし、世界の様々な国、地域で文献調査、フィールドワーク等を実施するとともに、国際的な学会・研究会等で成果を公表することをめざしています。

 本プログラムは以下の3つの派遣タイプより構成されています。

  • A. 横断的研究視察
  • B. 共同プロジェクト
  • C. 個人リサーチ

 「横断的研究視察」は、海外での調査経験のない学部学生・博士前期課程(修士課程)在籍者を主な対象とし、各視察5名程度を募集します。平成22年度は、アメリカ議会図書館等視察、イギリス大英図書館・国立公文書館視察、平成23年度はフランス国立図書館、平成24年度は台北の中央研究院等の視察を予定しています。1週間にわたって、教員の引率・指導のもとに、各図書館・資料館の概要・利用方法等を学ぶとともに、参加者の研究テーマに基づき、資料調査を実践します。

 「共同プロジェクト」は、引率教員の指導、および助教、ポスドクの補佐を受けつつ、海外の大学等と共同でワークショップ、インターンシップ、フィールドワーク等をおよそ1週間にわたって実施します。3年間で6つのプロジェクトを予定しており、成果を報告書として公開します。

 「個人リサーチ」は、博士後期課程在籍学生、ポスドク、助教、講師を対象とし、海外研究機関等で研究・資料調査・フィールドワーク等を実施するものです。大学院生は15日間、ポスドク以上は60日間という日程で、毎年合計30名程度を派遣する予定です。国際学会等での成果発表をめざします。

(和田章男・プログラム運営委員長)

派遣期間

 平成22年2月11日〜平成25年2月10日