プログラム紹介

 本プログラムは、1.「横断的研究視察」 / 2.「共同プロジェクト」 / 3.「個人リサーチ」の3種類に分類されます。それぞれ対象者・趣旨などが異なりますので、下記を熟読のうえ、ご応募ください。


横断的研究視察

大英図書館(平成22年度) 多様な専門分野に属す研究者志望の大学院生・学部生がアメリカ議会図書館、大英図書館など海外の大規模図書館でともに資料調査を体験し、今後の研究の原動力にしようというのがその大きな目的です。海外での調査経験のない学部学生・博士前期課程(修士課程)在籍学生を対象に、希望者の中から各視察5名程度を選抜します。行程は約7日間で、教員が引率して指導します。館内ツアー、文献探索、閲覧、写真撮影の実習、自身の研究テーマに即した資料調査のほか、毎日ミーティングによる情報交換もおこないます。この横断的視察にかかる航空運賃・滞在費は、本プログラムが負担します。

  • アメリカ議会図書館(Library of Congress; 平成22年度)
  • 大英図書館・国立公文書館(the British Library / the National Archives; 平成22年度)
  • フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France; 平成23年度)
  • 台湾・中央研究院(平成24年度)

LSEでの研究交流会(平成22年度) 上記の大規模図書館・公文書館には、古い稀覯本だけでなく、他ではみられないさまざまな貴重資料が収蔵されています。これらの資料は、大きな分野別に整理されてはいますが、ある研究テーマからみると、かならずしも1カ所に集中しているわけではありません。また、膨大な収蔵資料のなかには、オンライン・カタログに未登録で、スタッフの協力の下ではじめて探索できるものも少なくありません。めざす資料にめぐりあうには、専門的知識だけでなく、探検にも似た智恵と工夫、忍耐力が必要です。こうした文献探索の初歩を、ちがう分野の学生とともに体験するのは、資料に対するさまざまな関心のあり方を知ることにより、自分の専門分野をこえて人文学全体に視野を広げ、学際的研究に飛躍する基礎を作るためです。


共同プロジェクト

 「共同プロジェクト」では、大阪大学文学研究科教員を対象に、海外の大学等と共同で実施するワークショップ、インターンシップ、フィールドワークなどの企画を募集します。

 本プログラムは、応募者である教員と、同教員が選んだ5名前後の学生とからなるプロジェクト・チーム(プロジェクト・チームには1名の「ポスドク」ないし助教を含むことができます)を、出発から帰国までを含み5-10日間、海外に派遣するもので、派遣学生は、各自の参加目的と派遣先での研究発表や活動の内容を、英語か派遣先での使用言語で提出し、原則的に派遣後1年以内に、学会で研究発表するとともに、プロジェクト企画者(引率教員)と協力して、派遣研究報告書を作成する義務があります。


個人リサーチ

 博士後期課程の大学院生、ポスドク、助教、講師を対象とし、海外研究機関等で研究・資料調査を実施するとともに、国際学会等で成果発表を行うことにより、国際的視野を有する若手研究者の育成をめざします。