Ghostly Gazetteer of Australia

オーストラリアの映画

オーストラリアでの映画産業は、そんなに歴史が古くはないと思われがちですが、実は1900年代から盛んでした。 1906年に製作された、『十字架の戦士』は最も古い長編映画のひとつでした。 その後、落ち込んではいましたが、1980年代に製作された『クロコダイルダンディ』は、当時アメリカでの最も興行収入が多かった外国産映画でした。 1990年代に入ってからは、ハリウッドの大手スタジオのフォックスがシドニーに巨大なスタジオを建てたのを皮切りに、人件費が安く、優れた技術者が多く、また巨大な土地を映画に使用することができたということから、ハリウッド大作の製作がオーストラリアでなされています。例えば、『マトリックス』シリーズや、『Mi:2』、『スーパーマン・リターンズ』、『スターウォーズ』新三部作などです。『スターウォーズ』のプロデューサーは、オーストラリアは英語が通じるし、安いし、製作しやすいということを語っていました。

アボリジナル関連の映画

最近では、上記のようなハリウッド映画以外でも、先住民族であるアボリジナニに焦点を当てた映画などが少しずつ製作され始めています。『裸足の1500マイル』('02年製作)は日本でもミニシアターを中心にヒットしました。『裸足の1500マイル』は白人による同化政策と、アボリジニの悲劇の「盗まれた時代」を扱ったものです。また『The Tracker』('02年製作)はアデレードフェスティバルで上映されました。

注目の映画人たち

上記のようにハリウッド産業が進出してきているので、数多くの映画人がハリウッドに進出しています。女優ニコール・キッドマン(めぐりあう時間たち、ムーラン・ルージュ)や男優ラッセル・クロウ(インサイダー、グラディエイター)、またメル・ギブソン(マッドマックス、ブレイブハート)もアメリカ国籍を持っていますが、元々はオーストラリアで活躍していてその後アメリカに再び渡りました。監督ではピーター・ウィアー(マスター&コマンダー、トゥルーマンショー)、バズ・ラーマン(ダンシング・ヒーロー、ムーラン・ルージュ)などがいます。ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、バズ・ラーマンの三人は純オーストラリア映画の『Australia』という映画を製作するそうです。アンドリュー・ドミニクという監督は、オーストラリアでインディーズ映画をずっと撮っていましたが、このほどブラット・ピットに招かれてハリウッドで『The Assasination of Jesse James by the Coward Robert Ford 』という西部劇を撮ったそうです。日本でも公開されます。

マッドマックス

授業の進展

さて、今度は話題を180度変えて、授業の進展具合を報告いたします。数々のトラブルの結果、その総数が大幅に減ってしまっていた地名の分類作業もほぼめどがたち、そちらが終了次第、地図班に人員が配置されるようです。地図上にはある程度はデータが流し込んであるのですが、その続きとして地図にデータを流し込む作業をまずはクィーンズ・ランドから始めて、その間にヴィクトリアを完成させ、ヴィクトリアにもデータを流し込む作業の流れになるようです。

ここで藤川先生から力強いお言葉をいただきました。「地名の分類の作業は6月中には完成させます。その後、みんなで地図の方へ廻ってもらうので作業効率は上がるでしょう。」

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