Ghostly Gazetteer of Australia

はじめに

このページでは2007年度前期、藤川教授による西洋史学演習の授業の様子を紹介します。過去一年にわたって同様の授業の内容を紹介してきました。

今回は、単に授業の内容を紹介するだけでなく、一つの大きな話としてオーストラリアを身近に感じていただきたいということもあって、オーストラリアの各都市を巡る歴史の旅と銘打って連載を開始します。その中でこの授業で制作している「オーストラリア失われた地名辞典」を活用していきます。また学生たちへのインタビューなども載せていく予定です。

西洋史学という響きからは少しイメージできない授業形態ですが、パソコンとインターネットと言う最新のテクノロジーを活用して、過去に関わる大きなモノを作ると言うことは、いわば、現在と過去の融合であるといえるでしょう。

そういった空気を少しでも感じていただけるようなページになるように努力していきます。

About The Ghostly Gazetteer of Australia

The Ghostly Gazetteer of Australia, is based on ‘Ghostly Gazetteer’ by D.W.A. Baker. ‘Ghostly Gazetteer’ is a collection which consists of more than 2600 handwritten cards of now lost Australian place names and 220 bibliographical cards. Professor Takao Fujikawa at Osaka University took pictures of all the cards, and then with his students transcribed them into a database. They produced this site from the database with the permission of D.W.A.Baker.
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  • The Ghostly Gazetteer of Australia
  • 担当教官紹介

    藤川隆男

    藤川 隆男(大阪大学大学院文学研究科 教授)

    最近もっとも多くの時間を費やしているのは、インターネットで利用できるオーストラリアのGhost Gazetteerとオーストラリア年表の作成である。Ghost Gazetteerはオーストラリアの失われた地名辞典で、英文で作成し世界に発信することを意図している。全体として日本向けには、オーストラリア辞典を含めて、オーストラリアの人名・地名・事項などを総合的に検索できるサイトを目指している。

    余った時間には、本来の仕事、オーストラリア連邦制度の歴史やオーストラリアへの移民や先住民の歴史を研究している。前者は、グローバル化の進む中での連邦システムへの関心から、後者は昔からやっているテーマである。

    2004年4月には、有斐閣から『オーストラリアの歴史』という概説書を出版した。私の編著で、オーストラリア辞典と年表のCD-ROMを添付した。概説書は辞典の編纂と同じく、オーストラリアの歴史に関する基本的な情報を正確に提供したいという思いがその動機である。歴史辞典と年表のCD-ROMを添付した日本で初の歴史学のテキストである。2005年3月には『空間のイギリス史』、10月には『白人とは何か?』を編著で出版している。

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