- 橋本 順光 准教授
産経新聞関西版朝刊の「赤毛の魔女っ子」にて、70年代魔女っ子アニメから現代のプリキュア・シリーズまで、魔法を使う少女が多く「赤毛」(『にんじん』由来のオレンジも広義の赤毛に含まれる)で描かれる経緯を指摘した。魔女の髪は赤いという迷信の援用に加えて、『赤毛のアン』という自己実現の物語がその底にはあり、藤子不二雄の「赤毛のアン子」(『エスパー魔美』の原型)や、ジブリの『魔女の宅急便』(赤いリボンのキキと赤髪でそばかすのあるおソノ)などに言及した。
(2018年2月12日)
- 斎藤 理生 准教授 坂口安吾の全集未収録作品を発掘した件で、発掘の経緯や安吾文学における意味、作品の面白さ等についてコメントした。
- NHK新潟放送局「坂口安吾の短編小説見つかる」 (2018年3月7日)
- 朝日新聞「川端康成・坂口安吾 幻の小説」 (2018年3月6日)
- 橋本 順光 准教授
産経新聞関西版朝刊の「繰り返されるパターン」の「5分プラス55年」で、制作にかかった時間の短さをなじられて「5分プラス55年」(すぎやまこういち)や「十五秒プラス六十年」(濱田庄司)と切り返すセリフの源は、19世初めにリチャード・シャープが紹介した逸話にあることを跡付けた。これが『自助論』に無断転載され、ホイッスラーの法廷での言葉と融合し、ゴッホの書簡などを通じて米国のビジネス書によりピカソの逸話として広まったこと、さらに濱田の言葉から仙厓の逸話として「和尚と山芋」という民話が生まれたことを指摘した。
(2017年12月4日)
- 湯浅 邦弘 教授
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朝日新聞夕刊に「「懐徳堂」再建 西村天囚の思いは」 「記者で漢学者 種子島に資料2000点」 「阪大源流の学問所」として、種子島の西村天囚関係資料調査の概要と懐徳堂研究の展望に関するコメントが紹介された。また記事では、天囚がもと朝日新聞記者でコラム「天声人語」の名付け親であることも紹介された。
(2017年12月12日)
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読売新聞(大阪版)朝刊に「西村天囚史料2000点」「明治~大正期 論客の漢学者」「阪大の源流 懐徳堂の復興解明カギ」として、2017年8月に実施した種子島西村家の資料調査の概要と、今後の研究の展望について紹介記事が掲載された。西村天囚は、懐徳堂記念会の創設に尽力した漢学者。種子島出身。懐徳堂記念会の初代理事兼講師である。
(2017年11月26日)
- 望月 太郎 教授
特定非営利活動法人 ratik 「腐敗(コラプション)」とたたかう哲学というタイトルに於いて、インタビューをうけた。インタビューのWebページは
こちら
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(2017年11月11日)
- 北村 毅 准教授
NHK広島にて放映された「お好みワイドひろしま」の特集「被爆者慰霊碑移設へ」の番組内で、民間慰霊碑の管理や維持の在り方についてコメントした。
(2017年11月9日)
- 橋本 順光 准教授
産経新聞関西版朝刊の「繰り返されるパターン」の「デス・ゲーム物語の隆盛」で、1990年代の『カイジ』や『バトルロワイヤル』などデス・ゲーム物語の隆盛は、新自由主義的な世相との関わりもさることながら、複数の登場人物が生き残りをかける物語が、SNSをとりこんだ制作と消費の環境変化にちょうど適していた重要性を指摘した。事実、このジャンルの原点であるスティーブン・キングの『死のロング・ウォーク』(1979)がすでに少年少女のサバイバルのTV中継を描いており、『ハンガー・ゲーム』の特に映画版では、それが現在にリアリティTVそのままに一種の人気投票として演出されていたことを特記した。
(2017年10月2日)
- 齋藤 理生 准教授
KBS京都およびBS11にて放映された『「京都浪漫~美と伝統を訪ねる~」第13回 南禅寺~偉人たちの歴史秘話~』の番組内で、南禅寺における阪田三吉の棋戦と、それを小説化した織田作之助についてコメントした。
(KBS京都:2017年10月1日21:00-21:45、BS11:2017年10月2日20:00-20:45)
- 湯浅 邦弘 教授
読売新聞(西部本社版)朝刊「維新150年」特集「変革生んだ商都の知」において、「懐徳堂」が取り上げられ、その解説とインタビュー記事の内容が掲載された。
(2017年9月2日)
- 早川尚志 (東洋史学 大学院博士後期課程学生)
歴史学と天文学とを融合した研究で注目される研究成果を挙げ、各紙に取り上げられ掲載された。
- 橋本 順光 准教授
産経新聞関西版朝刊の「繰り返されるパターン」の「砂漠に咲くバラ」にて、 村上春樹の『1973年のピンボール』で大学でスペイン語を教える男が、砂漠に水を撒くようなものと自嘲する場面があるが、この表現はポープの『髪盗み』などに見られる「砂漠に咲くバラ」と熱的死が融合した表現の変種であり、サン=テグジュペリの『星の王子様』をその逆転の例、ヴァレリーの「失われた葡萄酒」をその転用の好例として対比した。一方、村上春樹がスペイン語を学んでメキシコを旅したように、スペイン語がむしろヨーロッパ以外で盛んに使用されている現状はいわば「失われた葡萄酒」に対応していることを指摘した。
(2017年8月7日)
- 宇野田 尚哉 教授
読売新聞夕刊「The Culture」において、今年度、海外の日本学の動向を学び、研究成果を英語で発信する技術を磨く大学院生の教育プログラム「グローバル・ジャパン・スタディーズ」を始めたことが紹介された。
(2017年7月13日)
- 北村 毅 准教授
北海道新聞朝刊の「探る見る」欄(題目:遺骨収集18万体以上 今も発見)において、2017年3月に刊行された『沖縄県史 各論編6 沖縄戦』の執筆者の一人として、沖縄の遺骨収集や慰霊の状況についてコメントした記事が掲載された。
(2017年6月8日)
- 橋本 順光 准教授
産経新聞関西版朝刊の「繰り返されるパターン」の「孫の手問題」にて、映画『ロブスター』(2015)において、ロブスターのように恋愛から後ずさりする主人公は、おそらくT・S・エリオットの「プルーフロックの恋歌」(1915)にある一節をふまえており、苦労して背中に薬を塗る姿は、相手を必要とせざるを得ない(と同時に、その程度しか相手を必要としない)状況の象徴であることを指摘した。こうした背中の痛みや痒みによってヤマアラシのジレンマを描く物語の先駆として、内田百閒の「王様の背中」を挙げ、孫の手をめぐる上林暁、中里恒子、向田邦子の評言がそれを上書きしている一方、『ローマ皇帝群像』にあるハドリアヌス帝の逸話は、車座になって背中を掻くという互助を示唆する点で、注目すべき例外であることを特筆した。
(2017年6月5日)
- 湯浅 邦弘 教授
産経新聞夕刊「関西の力」において、大坂商人がつくった学校として「懐徳堂」が取り上げられ、設立から現在に至るまでの解説とインタビュー記事の内容が掲載された。
(2017年6月3日)
- 清水 康次 教授
朝日新聞夕刊において、夏目漱石自筆の『吾輩は猫である』の印税領収書が
東京都内で初公開
されることを受け、この領収書を調べ、「大学教員を辞して本格的に作家生活に入る時期のもので、西洋の出版事情にも通じた漱石が、作品に対し正当な報酬を求めていただ事が分かる」と分析したコメントが掲載された。
(2017年5月12日)
- 湯浅 邦弘 教授
中国の澎湃新聞電子版(4月16日付け)に「访谈︱汤浅邦弘:竹简学或可重写诸子百家时代的思想史」として、湯浅邦弘著『竹簡学─中国古代思想的探究─』(中国・東方出版中心、2017年)に関するインタビュー記事(中国語)が掲載された。詳細は
こちら
(2017年4月16日)
- 橋本 順光 准教授
産経新聞関西版朝刊の「繰り返されるパターン」の「フランダースの犬」にて、このアニメでも有名な19世紀英国の小説が奨学金の物語であることを指摘し、毎年受給される賞金を一位にのみ限定しなければ悲劇が避けられたという柳田理科雄の『空想科学読本9』の提案を紹介した。関連して、この作品が名作とされるのは日本ぐらいといわれているが、機会を得ずに無名のまま埋もれていった死者への鎮魂という主題は、トマス・グレイの「墓畔の哀歌」からの直系であるだけでなく、無名戦士の墓にも通じており、最初にグレイを翻訳した末松謙澄や、英国訪問時に舞台の墓地がどこか尋ねた昭和天皇など、その関心が共通していることを指摘した。
(2017年4月2日)
- 湯浅 邦弘 教授
朝日新聞朝刊で、出口治明「ひもとくリーダー論」において、著書『貞観政要』(角川ソフィア文庫、2017年)が「透徹した歴史観と責任感と」として紹介された。
(2017年4月2日)