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日本文学・国語学

日本文学では、古代・中世の和歌、『源氏物語』などの物語文学、説話や随筆、近世では芭蕉・西鶴や秋成らに代表される俳諧や浮世草子、読本、さらには漢詩文、近代では明治期の一葉や漱石から現代文学にいたるまで、ほぼ全ての時代とジャンルを研究の対象としています。古写本や板本、書簡などの文献資料を扱うための基礎技術(書誌学など)の習得に重きを置いています。

国語学では、音韻・文法・語彙・文字などの各分野について、日本の言語を歴史的に研究します。さまざまな言語現象を論理的・体系的に明らかにしていくのですが、社会的、文化的、また心理的な面を考慮することも必要です。古典など文学作品の言語から現代の言語まで、国語に関することは全て対象となりますが、歴史的変遷を考える研究や、文献に基づく研究に重点が置かれます(下線部が日本語学専修との差異)。

自国の文化や言葉について、その歴史的な変遷を含めて深く知ること、すなわち、日本についての“ 本物の知識” を得ることは、国際化が進み、社会情勢が複雑化する今日、ますます重要になっています。本研究室では、こうした今後生きてゆく上で土台となる思考を学ぶことが可能です。

教員紹介

教授 金水敏教授 飯倉洋一教授 岡島昭浩

准教授 岸本恵実准教授 斎藤理生准教授 勢田道生

教授 金水敏

きんすい さとし
国語史/言語学
日本語文法の歴史的研究、役割語研究。                       
p_kinsui
メッセージ
 私の研究テーマの一つに「役割語」というものがあります。「そうじゃよ、わしが知っておるんじゃ」と言えばおじいさん、というように、話し方と話し手の人物像が緊密に結びつく現象のことです。役割語はフィクションにとって大変重要な役割を果たしますが、その歴史的形成過程もまたさまざまなドラマに満ちています。もし役割語について興味を持たれたら、日本文学・国語学専修を訪れてみてください。

2018年 8月更新

教授 飯倉洋一

いいくら よういち
日本近世文学
上田秋成の文芸、近世上方文壇における人的交流、「奇談」を中心とする近世小説(仮名読物)史。
メッセージ
 江戸時代の文芸においては、ありとあらゆることが題材とされ、ありとあらゆる表現の試みがなされていて、その豊かさには驚かされます。芭蕉・西鶴・近松らの著名な作者の他に、無数の天才の作品が埋もれています。それは深い思考、超絶技巧の言語トリック、波乱万丈の物語、世の中を生き抜くための今も役立つ指針…に満ち満ちています。現代人の想像を絶する知恵と勇気と笑いと教訓と言葉の力を、私たちは日本近世文学から学ぶことができます。

2018年 8月更新

教授 岡島昭浩

おかじま あきひろ
国語学(国語史・日本語学史)
日本語が意識・研究されてきた歴史を通して、日本語の歴史・言語生活の歴史を探る。   
p_okajima2017
メッセージ
 人はしばしば言葉について意識し、そのことを書きとめます。学問に裏づけられたものもあれば、常識的な感想もありますし、とんでもない妄想としか見えないものもあります。それは、現代人だけでなく、過去の人が書きとめたものも同様です。ただ、現代の目から見ると奇妙な感覚のように見えるものでも、当時の状況を知ると、これが突拍子もないことを書きとめているわけではないことが分かることもあって、そこに言語意識の歴史を探る面白さがあるのです。

2018年 8月更新

准教授 岸本恵実

きしもと えみ
国語学
キリシタン資料(特に辞書類)の研究                                                                            
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メッセージ
  日本の戦国時代、世界の大航海時代に、フランシスコ・ザビエルに続きポルトガルやスペインから宣教師が来日し、日本人キリシタンと共に様々な書物を作りました。西欧文化と日本文化の接触により生まれたそれらは、今日、キリシタン資料と呼ばれ、当時の日本語を知るための重要な手がかりとなっています。ザビエルが聞き、秀吉が使った日本語がどのようなものだったか、日本語の歴史や当時の文化と共に学んでみませんか。

2017年 7月更新

准教授 斎藤理生

メッセージ
 小説を読むのに準備は要りません。思い立ったときに書店や図書館に出かけて、書架の間を歩いてみましょう。気になった本があれば手に取って、面白そうだったら読めばいい。読み終えたら、その作家の本をできる限り集めましょう。読めるだけ読んだら、お気に入りの一冊を前にして、どうしてその作品に惹かれるのか、じっくりと考えてみましょう。他のものにはない、その作品ならではの魅力について、まずは自分の言葉で説明を試みること。それが研究の出発点になります。

2018年 8月更新

准教授 勢田道生

せた みちお
日本中近世文学
南朝に関する軍記・歴史書を素材とする歴史叙述についての研究。   
p_seta
メッセージ

 私たちの日常は、多くの「ありきたり」なものごとに支えられて成り立っています。では、その「ありきたり」なものは、どのように「在り来た」って現在に至り、そして未来へとつながってゆくのでしょうか。日本古典文学には、過去の日本人の価値観や美意識、世界観が詰まっています。古典に触れることは、現代の「ありきたり」な価値観を相対化し、その由来を問い直す作業でもあります。この点で、古典研究は、すぐれて現代的な作業であると考えています。


2018年 8月更新