日本文学・国語学

nichibunkokugo_2013.jpg 日本文学では、古代・中世の和歌、『源氏物語』などの物語文学、説話や随筆、近世では芭蕉・西鶴や秋成らに代表される俳諧や浮世草子、読本、さらには漢詩文、近代では明治期の一葉や漱石から現代文学にいたるまで、ほぼ全ての時代とジャンルを研究の対象としています。古写本や板本、書簡などの文献資料を扱うための基礎技術(書誌学など)の習得に重きを置いています。

国語学では、音韻・文法・語彙・文字などの各分野について、日本の言語を歴史的に研究します。さまざまな言語現象を論理的・体系的に明らかにしていくのですが、社会的、文化的、また心理的な面を考慮することも必要です。古典など文学作品の言語から現代の言語まで、国語に関することは全て対象となりますが、 歴史的変遷を考える研究や、文献に基づく研究に重点が置かれます (下線部が日本語学専修との差異)。

自国の文化や言葉について、その歴史的な変遷を含めて深く知ること、すなわち、日本についての“ 本物の知識” を得ることは、国際化が進み、社会情勢が複雑化する今日、ますます重要になっています。本研究室では、こうした今後生きてゆく上で土台となる思考を学ぶことが可能です。

教員紹介

教授 滝川 幸司   教授 岡島 昭浩  教授 斎藤 理生  教授 岸本 恵実  准教授 渡邊 英理

教授 滝川 幸司

たきがわこうじ
平安文学
平安時代の和歌・漢詩文、和漢比較文学、儒家歌人伝研究。
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メッセージ
文学作品を読んで、教訓的にでも、自身の生活の指針としてでも、どのように受け取っても結構ですが、作品、資料が指し示す内容を歪めてはなりません。それには一字一句をゆるがせにしない、厳密な読解が必要となってきます。そして、そのためには、作品が描かれた時代の社会や制度、思想などをも理解しなければなりません。多くの労苦が必要となってきますが、そうしてこそ多様な世界に繋がると考えています。

2020年 8月更新

教授 岡島 昭浩

おかじま あきひろ
国語学(国語史・日本語学史)
日本語が意識・研究されてきた歴史を通して、日本語の歴史・言語生活の歴史を探る。
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メッセージ
人はしばしば言葉について意識し、そのことを書きとめます。学問に裏づけられたものもあれば、常識的な感想もありますし、とんでもない妄想としか見えないものもあります。それは、現代人だけでなく、過去の人が書きとめたものも同様です。ただ、現代の目から見ると奇妙な感覚のように見えるものでも、当時の状況を知ると、これが突拍子もないことを書きとめているわけではないことが分かることもあって、そこに言語意識の歴史を探る面白さがあるのです。

2020年 8月更新

教授 斎藤 理生

さいとう まさお
日本近現代文学
太宰 治・織田作之助を中心とした昭和期の小説の研究
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メッセージ
小説を読むのに準備は要りません。思い立ったときに書店や図書館に出かけて、書架の間を歩いてみましょう。気になった本があれば手に取って、面白そうだったら読めばいい。読み終えたら、その作家の本をできる限り集めましょう。読めるだけ読んだら、お気に入りの一冊を前にして、どうしてその作品に惹かれるのか、じっくりと考えてみましょう。他のものにはない、その作品ならではの魅力について、まずは自分の言葉で説明を試みること。それが研究の出発点になります。

2021年 7月更新

教授 岸本 恵実

きしもと えみ
国語学
キリシタン資料(特に辞書類)の研究
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メッセージ
日本の戦国時代、世界の大航海時代に、フランシスコ・ザビエルに続きポルトガルやスペインから宣教師が来日し、日本人キリシタンと共に様々な書物を作りました。西欧文化と日本文化の接触により生まれたそれらは、今日、キリシタン資料と呼ばれ、当時の日本語を知るための重要な手がかりとなっています。ザビエルが聞き、秀吉が使った日本語がどのようなものだったか、日本語の歴史や当時の文化と共に学んでみませんか。

2022年 4月更新

准教授 渡邊 英理

わたなべ えり
近現代日本語文学
(再)開発の視座からの「戦後文学」研究/中上健次・崎山多美・干刈あがた、「越境文学」
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メッセージ
わたしたちの日常世界は、明示的なルールでのみ成立しているのではなく、空気のように不可視化された規則に拘束されたり、見えない境界線に分断されたりもしています。文学の言葉は、この目に見えにくい規範や境界を可視化し、同時に、それらに転覆や逸脱、撹乱を及ぼすことで、現実を動揺させ異化することもします。言わば、目に見えない現実までをも描きだし、現実をまだ見ぬ世界へ書き換えようとする。いまある世界を所与のものとしない文学の可能性を考えていきたいと思います。

2022年 9月更新

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