日本語学専修は、現代日本語学、社会言語学、応用日本語学の3 つの領域の教育・研究を行っています。
現代日本語学では、日本語を数ある言語の一つとして客観的に捉え、実証的に、文法・語彙・音韻・表記等の体系を明らかにすることを目的としています。
社会言語学では、地域差(方言)・年齢差や場面による言葉の違いなど、現代社会に存在する日本語の多様性と、それがもたらす言語学的・社会的な問題を把握し、分析します。
応用日本語学では、日本語を母語や第二言語として習得する人たちが、どのようにして期待される発話行動を行い、そのなかで自分らしさを構築していくのかを、まわりの人々のかかわりかたにも注目しながら考えます。
教員紹介
教授 三宅 知宏 教授 高木 千恵 准教授 眞野 美穂 准教授 原田 走一郎 准教授 阿久澤 弘陽 助教 氏家 啓吾
教授 三宅 知宏
| みやけ ともひろ 日本語学/言語学 普遍的な一般言語研究を視野に入れた、個別言語としての日本語の研究。 |
- メッセージ
- 例えば,「どちら様ですか?」と「どちら様でしょうか?」の2つの文を比べた場合,前者よりも後者の方が「丁寧さ」がさらに加わっており,また,前者は文末に上昇のイントネーションが取れるものの,後者は取れないということを,日本語を母語とする人なら「知っている」はずです。しかしそれがなぜかすぐに「説明」できるでしょうか。「知らない」ことを「知る」ようになるのではなく,「無意識に知っている」ことを「意識的に知る」ようになるという学問分野の面白さを紹介したいと思っています。
2026年 5月更新
教授 高木 千恵
たかぎ ちえ 社会言語学/方言学 ことばの変化(ライフステージとことば、移住とことば、標準語と方言の接触)、 地域方言の記録と記述 |
- メッセージ
- 日本語の多様性とその変容に関心を持っています。単に「日本語」と言っても、そこには世代差があり、地域差があり、集団差があります。また日常語の中には古いことばと新しいことばのせめぎあいがみられます。日常生活の中で感じることばへの疑問や関心が研究へとつながっていくのが社会言語学という学問分野です。ことばと社会のかかわり、ことばの運用やことばの変化について深く考えてみたいと思っている方は、どうぞ日本語学研究室を訪ねてください。
2026年5月更新
教授 眞野 美穂
まの みほ言語学/日本語学 通言語学的な一般化を目指した、日本語の研究語の意味と文構造の関係について、研究しています。 |
- メッセージ
- 大学に入り、「言語学」という学問分野も知らないまま履修した「言語学概論」という授業で、日本語の中に全く気づきもしなかった様々な言語現象があるということ、そしてその分析に衝撃を受けたところが、私の研究の原点です。その後、他言語へも興味は広がっていきました。ある日本語の言語現象を考える上で、他言語の類似の言語現象や、関係ないと思っていた別の言語現象から、その特徴が見えてくることもあります。皆さんと、様々な角度から日本語の言語現象について議論することを楽しみにしています。
2026年 5月更新
准教授 原田 走一郎
はらだ そういちろう言語学/日琉語学/方言学 日琉語諸方言の記述言語学的研究 |
- メッセージ
- 日琉諸語の特に地理的な変異、いわゆる方言に興味を持って研究をしています。現地に赴いて土地のことばを聞くと、こちらが想像もしていなかったような言い方を教えてもらえることがあります。そんな時に言語の奥深さを痛感させられます。しかし、そんな方言と我々がよく知る方言とは祖先を共有しているはずです。日本語の仲間の変化になにか傾向はないか。それは他言語と似ているのか。そのように言語を変化させる人間とはどのような存在か。ことばを通して人間について考えてみませんか?
2025年12月更新
准教授 阿久澤 弘陽
あくざわ こうよう日本語学/日本語教育 現代日本語を対象とした(形式理論寄りの)文法研究学術目的の専門日本語教育についての研究 |
- メッセージ
- 現代日本語標準語の文法について考えています。この分野は研究の蓄積が多く、時に「主要な現象は記述し尽くされた」と言われることもあります。それでも、見方を変えたり、教育や他言語との比較を意識したりすると、手垢のついた現象にも、言われてみれば当たり前としか思えないような新しい発見があることも少なくありません。既存の知見をさまざまな角度から問い直すことで、新しい「何か」を見つけるという研究の醍醐味を、「ことば」という身近な題材を通して味わってみませんか。
2026年5月更新
助教 氏家 啓吾
うじいえ けいご日本語学/認知言語学 認知言語学の観点から日本語の文法と意味を研究しています。 |
- メッセージ
- 「作家」と「作者」は同じような意味の言葉に思えます。しかし、「あなたは作家ですか」にはすぐ答えられますが、「あなたは作者ですか」と聞かれたら「え、何の?」と聞き返したくなるでしょう。「作者」は「〇〇の」という部分を必要とする言葉なのです。これを知って私は驚きました。こんな微妙な違いを自分が普段から使い分けていたことに、そして今までそれにまったく気づいていなかったという事実に。自分の言葉を注意深く眺めると、「知っているのに気づいてなかったこと」が次々に見つかります。あなたは何に驚きますか?
2026年5月更新
たかぎ ちえ
まの みほ
はらだ そういちろう
あくざわ こうよう
うじいえ けいご