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美学・文芸学

大阪大学文学部では美学と文芸学が一つの専修を構成しており、これは全国的に見ても特色のあることですが、古代以来の詩学の伝統の中から美学が生まれた歴史的経緯を踏まえれば自然なことと言えます。

美学は哲学の一分野として、美や崇高などのカテゴリー、芸術の概念、感性の働きなどを原理的に考察しますが、美術・デザイン・映画などの個別領域を専門とする芸術学とも不可分の関係にあり、理論的な深みと実証的な堅実さのどちらも重視して、近年ますます多様化する諸現象を探究しています。

文芸学では、現代文芸学と西洋古典学(ギリシア文芸・ラテン文芸)との統一を理念にしています。すなわち、研究の地歩を豊饒なる古典作品の世界に仮託しつつ、精力的に古今東西の文芸作品の研究も行っています。

美学にせよ文芸学にせよ、本専修では演習への積極的な参加と語学の着実な習得が求められます。

教員紹介

准教授 加藤浩准教授 渡辺浩司准教授 高安啓介准教授 田中均

講師 西井奨

准教授 加藤浩

かとう ひろし
現代文芸学/古典文献学
1. ポイエーシス理論史 2. 現代文芸学基礎論 3. ルネサンスに於ける人文学の歴史的成立経緯、及び近代から現代までの人文学の基本的派生的諸形態に関する研究。           
メッセージ
 言語と民族の数だけ可能的に文芸学は存立し得る。言語的閉塞性及び民族的排他性は、学としての文芸学の存立基盤を損壊し、文芸創作の源泉を枯渇させる。現代(contemporaryは、ラテン語 cum(共に)+tempus(時間・時代)から成り、同時代・共時代を意味する。)に於いて求められているのは、旧弊然たる制度的文芸観の批判的反省、更にそれに基づき、伝統的各国文芸史の再記述である。目下、この批判意識に立脚しつつ人文学としての文芸学の構想を進め、文芸を含めて、広く諸芸術一般の歴史的様式概念の成立経緯とその理論的背景を美学史的に再検討している。

2018年 8月更新

准教授 渡辺浩司

わたなべ こうじ
文芸学/西洋古典学
古代ギリシア・ローマの詩学と弁論術、および弁論術から美学への変容                                       
p_watanabe2017
メッセージ
  詩学と弁論術を研究しています。日本ではあまり聞いたことがない学問かもしれませんが、西洋においては古代ギリシア・ローマからの長い伝統を持っています。内容も、悲劇や喜劇、叙事詩についての考察や、修辞や文章構成法、記憶術、崇高論など多岐にわたっています。意外に面白いです。

2018年 8月更新

准教授 高安啓介

たかやす けいすけ
デザイン思想史
コミュニケーションの美学、近代デザイン史、視覚伝達論、現代のデザイン用語、デザイン思考。
p_takayasu
メッセージ
 デザイン思想はもちろん作り上げられた諸物からもうかがい知ることができますが、時代特有の考えはデザインについて論じる言葉にあらわれており、それをさぐるのは美学の仕事だと言えます。そもそも今日とは社会条件も異なっていてデザインの語すら使用されていなかった文脈においてデザインとは一体何なのでしょうか。語の検討をとおして時代を透かしてみるとともに、語の吟味によって立場の違うひとが語り合える、そうした可能性をさぐっていこうと思います。

2018年 8月更新

准教授 田中均

たなか ひとし
美学/芸術理論/西洋近代の美学史
ドイツ語圏を中心とする西洋近代の美学史(とりわけロマン主義の芸術理論)/芸術における「参加」の理論。
p_tanaka
メッセージ
 こんな決まり文句を聞いたことはないでしょうか。例えば、「芸術を鑑賞すると心が豊かになる」とか、「芸術を鑑賞するためには、知識よりも生き生きした感性が必要だ」とか。さらに、「芸術には世界や人生の真実が表現されている」とか、「社会は(今こそ)芸術を必要としている」と言う人もいます。これらはもっともらしく聞こえますが、根拠が不確かで、かえってものの見方を狭めかねません。こうした固定観念から解放されること、これが美学を学ぶ一番の効用だと私は考えます。

2018年 8月更新

講師 西井奨

にしい しょう
文芸学/西洋古典学/ラテン文学
ラテン文学(文芸)作品におけるギリシア・ローマ神話の表象およびラテン詩人の文芸論。
p_nishii
メッセージ
  ギリシア語とラテン語を専門的に学び、特にラテン詩人オウィディウスの作品研究を学部生の頃から続けてきた。この研究を通じて、多少なりとも、文芸学が目指すところの「芸術としての文学の本質の解明」に近付くことができたように感じている。文芸学ではどの言語・地域・時代・ジャンルの作品でも研究の対象とすることができる。しかし、もし原典が外国語で書かれた作品を研究対象に選ぶのなら、翻訳でなく原典で読むための努力を欠かしてはならない。

2018年 4月更新