堤研二 教授 第3回グローバルビジネス学会賞(著書部門)受賞

堤 研二 教授(大阪大学大学院人文学研究科)の著書 “Depopulation, Aging, and Living Environments: Learning from Social Capital and Mountainous Areas in Japan” が、第3回グローバルビジネス学会賞(著書部門)を受賞しました。受賞式は7月15日(土)に執り行われました。
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堤 研二 教授のコメント

堤研二_登壇2.jpg著者が主として活動している地理学界とは異なる、グローバルビジネスを専門とする学会でスポットライトを当てて頂き、励みになる。授賞して頂いたグローバルビジネス学会(中林美恵子会長・秀島栄三理事長)に対して、心から感謝申し上げる。

受賞対象となった研究等の概要

 対象となったのは英語による研究書単著“Depopulation, Aging, and Living Environments: Learning from Social Capital and Mountainous Areas in Japan”である。この書籍は2021年にRoutledge社から“Advances in Geographical and Environmental Sciences”シリーズの1冊として刊行されたものである。全10章から成り、山村ほかの人口減少地域からの人口流出・過疎問題の概要や、地域空間の縁辺化に関する議論を行なっている。また、大分県日田郡上津江村(現在は日田市上津江町)からの数千人規模の人口流出の分析と追跡調査、そのほかの過疎地域の生活機能の実態とその衰退への対応策などについてソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を重視する視点から分析した論稿を収録した。最後にポストアーバンやCovid-19の影響などによる新しい社会状況に関する章を置き、縁辺地域の資源・資本をトリノベーションやデュアル・ダイバーシティーズという著者オリジナルの新しい概念によって評価していくことができることを強調した。本書は既に海外の300近くの大学・研究機関の図書館に所蔵されている。本書の内容は、著者の学位論文の内容の2割弱を含むに過ぎないので、今後もさらなる研究展開をしていきたいと思っている。

2023年7月 堤 研二

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