この専門分野では、中国の思想や文化事象を対象に、その歴史的諸相を探求しています。中国哲学はそれ自体、単なる「史」にとどまらない、時代や地域を越えて響く普遍的な問いをはらんでいます。そもそも思想史という枠組みは、そうした問いへの入口であり、一見歴史をたどる営みに見えながら、実は存在や意味の根本を問う形而上学的思索へと開かれているのです。

    哲学・思想・宗教・政治・文化・科学・神話・思想交渉──どこから出発してもかまいません。入り口は人それぞれでも、問いを真に深めていけば、それらは必ず根源的なところで交わり、つながっていきます。大切なのは、自分の関心に正直であること。いま手の届く問いに誠実に向き合い、足元を固めながら、意識の片隅に意味世界を忘れないこと。その積み重ねが、やがて大きな構想に育ち、ばらばらに見えていた問いが、あるときふと意味を湛えた風景となって立ち上がってくるはずです。

    その、静かに心を震わせる風景に出会ってみたい方を、お待ちしています。