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フランス文学

当専門分野では、中世から現代にいたるフランスの小説、詩、演劇、思想、評論などあらゆるジャンルの文学テクストを対象として、その豊かな意味の広がりをとらえるために、長い文学・芸術の伝統、文化的・社会的事象、同時代の風俗・習慣などに関する幅広い調査を踏まえつつ、実証的かつ創造的な教育研究を行っています。フランス文学研究室が母胎となって組織している大阪大学フランス語フランス文学会は国際的な機関誌『ガリア』を発行し、年2回の研究会を開催して活発に活動しています。また、フランスの現代の小説家、詩人、学者との交流も盛んで、講演会、セミナーを通して、文学創作をリアルに感得する機会を提供するとともに、日仏の教育研究交流を積極的に推進しています。

より詳しい情報はフランス文学研究室のホームページをご覧ください。

教員紹介

教授 和田章男 教授 山上浩嗣 特任准教授 E. Avocat

教授 和田章男

わだ あきお
1954年生。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。パリ第四大学第三課程博士(文学)。大阪大学文学部助手、言語文化部講師、助教授を経て、1993年大阪大学文学部助教授、1999年文学研究科助教授、2004年より現職。
専攻:フランス文学
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研究紹介
プルーストが残した厖大な草稿資料に基づき、その畢生の大作『失われた時を求めて』の生成過程の研究を進めています。特に近年はプルーストにおける音楽受容と小説創造を研究テーマとしています。プルーストの批評言説を、批評史・受容史の中に位置づけ、その独自性を相対化する試みをしています。時代精神を表わす「表象文化」の中に位置づけることによって、文学作品を広い視野からとらえることが課題です。
メッセージ
モン・サン・ミシェルばかりがフランスの世界遺産ではありません。何世紀にもわたって書かれ、読まれ、研究されてきた厖大な文学作品群こそが、フランスの誇る世界遺産です。文学研究の方法も時代とともに変わってきました。現代の課題は、文学を「開く」ことです。文学作品を過去から現在に至る文化、芸術、社会のさまざまな潮流の中に位置づけることが重要な課題となっています。ひとつの文学作品の中に隠されている豊かな世界を発見することが、文学研究の喜びです。
主要業績
La création romanesque de Proust : la genèse de « Combray »(Champion, 2012) ; Index général des Cahiers de brouillon de Marcel Proust (Osaka University, 2009) ; “Illiers dans la genèse de « Combray » : la photographie et la mémoire” (Proust et Alain-Fournier. La transgression des genres 1913-1914, Champion,2017) ; 「プルーストとショパン」(STELLA, no 35, 2016)
概説・一般書
『フランス表象文化史―美のモニュメント』(単著、大阪大学出版会、2010);『西洋文学―理解と鑑賞』(共著、大阪大学出版会、2011);『文学作品が生れるとき―生成のフランス文学』(共著、京都大学学術出版会、2010);『フランス文学小事典』(共編、朝日出版社、2007);『エクリチュールの冒険―新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会、2003);『怪鳥』(翻訳、『ルナール全集』、臨川書店、1995)

2017年 8月更新

教授 山上浩嗣

やまじょう ひろつぐ
1966年生。京都大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ・ソルボンヌ大学にて文学博士号取得(2010年)。 東京大学大学院総合文化研究科助手、関西学院大学社会学部専任講師、同准教授、同教授、大阪大学大学院文学研究科准教授を経て、2015年より現職。放送大学客員教授も務める(2015年~)。
専攻:フランス文学・思想。
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研究紹介
専攻はフランス文学・思想、とくにブレーズ・パスカル研究。これまで、『パンセ』を中心的な題材として、パスカルの考えるキリスト教信仰において「身体」という観念が果たす両義的な役割について考察してきました。現在は、パスカルの共感と同時に強い反発をも引き起こしたモンテーニュの『エセー』に関心をもっています。また、西洋哲学の伝統思想と、17世紀の新思想を総合的に取り入れた重要文献である『ポール=ロワイヤル論理学』の読解にも取り組んでいます。
メッセージ
パスカルの思想は、宗教、哲学、政治、科学などの多様な領域の接点にあります。彼の作品に限らず、古典的テクストはつねに、さまざまな分野に同時に関わる反省を含んでいます。したがって、逆説的に響くかもしれませんが、専門的な文献研究は学際的な視野を必要とします。とりわけ、モンテーニュ、ディドロ、ルソー、プルースト、ロラン・バルトを輩出したフランスの文学の伝統と特徴は、このような間領域性にあります。いわゆる「文学」の枠を超えた関心をもつ学生にこそ、ぜひ研究に加わってほしいと願います。
主要業績
『パスカルと身体の生』(大阪大学出版会、2014);エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ『自発的隷従論』(翻訳、ちくま学芸文庫、2013);Pascal et la vie terrestre. Épistémologie, ontologie et axiologie du « corps » dans son apologétique(『大阪大学大学院文学研究科紀要モノグラフ編』52巻、2012);「パスカルと三つの無知」(『大阪大学大学院文学研究科紀要』53巻、2013);« Le bien et le mal dans la pensée politique de Pascal » (Revue d’Études Francophones, no. 24, 2014, Université Nationale de Séoul) ; « La dignité de l'homme selon Pascal »(『ガリア』50号、2010)
概説・一般書
『パスカル「パンセ」を楽しむ―名句案内40章』(講談社学術文庫、2016);アントワーヌ・コンパニョン『寝るまえ5分のモンテーニュ―「エセー」入門』(共訳、白水社、2014);『新・フランス語文法(三訂版)』(共著、朝日出版社、2017);『フランス語入門Ⅰ』(共著、放送大学教育振興会、2012);『境界域からみる西洋世界―文化的ボーダーランドとマージナリティ』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2012);『西洋文学―理解と鑑賞』(分担執筆、大阪大学出版会、2011);『人間の光と闇―キリスト教の視点から』(分担執筆、関西学院大学出版会、2010);『ブローデル歴史集成』Ⅰ-Ⅲ(共訳、藤原書店、2004-2007)

2017年 8月更新

特任准教授 Eric Avocat

エリック・アヴォカ
1972年生まれ。高等師範学校(エコル・ノルマル・シュペリウール)卒業。ギリシア・ラテン古典文学大学教授資格取得。フランス文学博士。イェール大学(1995-1996年)、京都大学(2005-2015年)で教員を務める。フランスのリセでの教員経験もある。
専攻:フランス文学
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研究紹介
Depuis ma thèse de doctorat sur les orateurs de la Révolution française et leur recours à une rhétorique issue du répertoire tragique, les relations entre théâtre et politique ont été continument au cœur de mes recherches. Je travaille actuellement sur la manière dont les pièces de théâtre de cette époque ont montré la vie des assemblées politiques. Mais je m’intéresse aussi à l’image de la Révolution française dans la littérature et l’historiographie, aux différentes manières de la raconter et de l’analyser, non seulement à partir de modèles théoriques ou idéologiques, mais aussi de représentations culturelles et de mythes.
メッセージ
Dans mon travail avec les étudiants, mon souhait le plus cher est de réussir à faire aimer, non pas la France, mais la langue française, pour la richesse et la diversité des savoirs, des œuvres, des réflexions et des débats, auxquels elle donne accès. Au-delà des aspects de la culture française que les étudiants découvriront dans mes différents cours, leur point commun est d’inviter à une exploration des mystères de la langue : c’est une aventure ou une enquête que je propose, à l’intérieur de la langue, pour y voir fonctionner non pas une pensée française (qui n’existe pas), mais des façons de penser en français. Pour les étudiants, l’essentiel est d’avoir cette curiosité du voyage, ce goût de l’aventure, et tout le reste viendra naturellement…
主要業績
“Neuf acteurs en quête d’histoire : les jeux du théâtre et de la Révolution dans Notre terreur”, Comment la fiction fait histoire, textes réunis par Noriko Taguchi, Paris, H. Champion, 2015. ;“Le discours le plus tragique et le plus pur : une ébauche de l’hamartia révolutionnaire”, Orages. Littérature et culture, n°14, mars 2015, Le tragique moderne. ;“Orateurs et héros ? Un rôle de théâtre problématique sous la Révolution”, Le Personnage historique de théâtre de 1789 à nos jours, sous la direction d’Ariane Ferry, Paris, Classiques Garnier, 2014. ;“La Révolution française des écrivains : Mercier, Hugo, Domecq, Michon, l’histoire écoutée aux portes de la légende”, 京都大学フランス語学フランス文学研究会XLIV, 2013. ;« La compagnie des spectres : ce que font les hommes de la Révolution dans Le Rouge et le Noir », L’Année stendhalienne, n°9, 2010.
概説・一般書
Le Japon vu par Hokusai, Éditions de la Réunion des musées nationaux – Grand Palais, 2014.

2016年 4月更新

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