パーソナルツール

現在位置: ホーム / 学部・大学院 / 学部専修紹介 / 東洋史学

東洋史学

中国のみならず、その北方~西方の中央ユーラシア東部と、東方~南方の海域アジアの3領域の歴史を同時に扱う、全国唯一の専修です。特に近年、中国史では近世~現代の社会・経済・法制や民衆運動史に関して、また中央ユーラシア東部史では隋唐からモンゴル帝国までの時期について、海域アジア史では、ベトナムと東・東南アジア海域世界の中・近世史などについて、世界レベルの研究が積み重ねられています。文献史料からの考察と同時に、現地調査を重視するのも、本専修の特徴の一つです。アジアを正当に位置づけた世界史教育の実現など、歴史教育刷新の先頭にも立っています。

2年生の時には専門を固定することなく、広くアジアや歴史全般への眼を開くとともに、史料読解の基礎訓練をします。3年生から、重点的に学習する分野・テーマを絞り込んで行きます。3領域のいずれも、漢文史料の読解が不可欠です。1年生の期間にも第2外国語の学習と同時に、古典漢語の能力の維持・向上に努めることが求められます。本当の学問は実に楽しい、ということを体感してもらえるよう、熱心に指導します。

教員紹介

教授 片山剛 教授 荒川正晴 教授 桃木至朗

准教授 松井太 准教授 田口宏二朗

教授 片山剛

かたやま つよし
14~20 世紀の中国社会経済史
漢族史、農村社会史、土地調査事業史を中心とする近世・近代中国史。                                          
メッセージ
 黄河文明は数千年の歴史を持つが、文明の発祥・持続・展開には多くの謎があります。謎の歴史的解明には、文字史料の正確な解読が必要です。しかしリアルな歴史像を構築して謎の本質に迫るには、自己と自己をとりまく同時代の諸事象(恋愛・失恋から国際政治・経済まで)に対する鋭敏な感性、および人文・社会・自然の諸学を動員した多角的構想力も必要です。「思いつき」を、説得力ある「構想」に鍛えていけば、大先生でも「あっ」と驚く論文を書くことができます。2018年3月退任予定です。

2016年 9月更新

教授 荒川正晴

あらかわ まさはる
中央アジア古代史/中央アジア出土文書の研究
中央アジアにおける交通・交易史の研究。仏教信仰と冥界観の研究。                                           
p_arakawa2016
メッセージ
 歴史を勉強すると、現在、身の回りや世界各地で起こっていることの本質を見極めるためには、長い時間的なスパンでそれらを理解する必要があることが分かってきます。庭師の職人さんが、木の状態を見るのに、表面に見えている「枝ぶり」だけでなく、目に見えない「根っこ」まで見通すようなものです。ただし大学は、高校時代のように「正しい答え」を教師が与える場ではありません。「さまざまな答え」を求めて、ともに考え続けていきましょう。

2016年 9月更新

教授 桃木至朗

ももき しろう
ベトナム史/東南アジア・海域アジア史/歴史教育
中・近世のベトナムと中華世界周縁部の歴史、歴史学の評論・解説と世界史教育。                          
p_momoki
メッセージ
(1)日本の歴史学は複数の点で世界一のレベルを誇る。
(2)阪大歴史系は中でも斬新な研究を進めて通説を次々書き換える一方、全国の高校教員と連携しながら歴史教育の刷新を進めている。
(3)阪大東洋史は、日本中の東洋史専修の中で随一の広く深く体系的なカリキュラムと教育内容をもち、世界への発信と歴史教育の先頭に立っている。
 これらを大ボラと疑う者は、「市民のための世界史」「アジア史学基礎A ~ C」などの授業を受けてみよ。日本と世界が違って見えるであろう。

2016年 9月更新

准教授 松井太

まつい だい
中央アジア史/モンゴル時代史
モンゴル時代前後の中央アジアの社会経済史・税役制度、古代トルコ語・モンゴル語文書の歴史文献学的研究。
p_matsui
メッセージ
 中央アジア地域で発見・発掘された古代トルコ語・モンゴル語の文書史料を利用して当該地域の歴史を研究しています。一つ一つの古文書は、長い・広い歴史のごく限られた一部を切り取ったものでしかありませんが、編纂記録にはみえないような個人・社会の実像をうかがうことができます。それらの微細な発見を大きな歴史の流れに位置づけていくためには、幅広い知識と、柔軟で多面的な構想力が必要です。「しんどい」分野ですが、学生の皆さんが挑戦してくれることを期待しています。

2016年 9月更新

准教授 田口宏二朗

たぐち こうじろう
中国史・経済史
明清期中国の社会経済史・財政史・河北地域史民国期南京の都市不動産。            
p_taguchi
メッセージ
 我々は複数の時間の流れの中を生きています。10の何乗年以上ものスパンが意味を持つような超長期のものから、コンマ秒の価格変動が利潤を生ずるような時間まで、われわれの生活を律しているのです。これらいくつかの時間体系を越境し、それぞれの中に自らを位置づけ、世界のなりたちをぎりぎりまで考えることを楽しむ。目の前のオブリゲーションを淡々とこなし、熱く天下国家を語り、役にも立たない思考実験を反復する。その楽しさを皆さんとぜひ共有したいと思います。

2016年 9月更新

学部専修紹介一覧に戻る