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美術史学

美術史学専修では、絵画、彫刻、工芸はもとより、写真や映像、建築や庭園など、あらゆる「イメージ」を研究対象としています。作品の様式や意味についての研究、制作の背景や受容の歴史を考える研究など、その手法はさまざまです。ただし、特定の思想や先入観にひきずられることなく、あくまで作品の的確な観察に基づいた実証的研究をめざしています。

美術史学専修は、日本・東洋美術史と西洋美術史の二つの専門分野に分かれています。教授、准教授あわせて5名の専任スタッフに加え、総合学術博物館の教授1名が芸術史講座のスタッフを兼任し、6名が幅広い授業を開講しています。日本の大学では、最も充実した体制を持つ美術史研究室の一つです。

隣接の美学・文芸学、音楽学・演劇学専修、あるいは歴史や文学など他分野との連携や、海外の研究者との交流も積極的に行っています。近年はコンピューターによる画像データベースの作成、画像処理などにも力を入れています。

教員紹介

教授 奥平俊六 教授 圀府寺司 教授 橋爪節也教授 藤岡穣

教授 岡田裕成 准教授 桑木野幸司

教授 奥平俊六

おくだいら しゅんろく
日本・東洋美術史
日本の中世・近世の絵画史。主として、狩野派、琳派、近世初期風俗画など。      
p_okudaira
メッセージ
 造形は予め概念化されていない。だからこそ、文字情報ではなく、造形そのものから歴史を考えていくことはさまざまな可能性を持っています。その時代に、なぜこんな絵が描かれたのか、こんな形が造られたのか。そして日本の造形の歴史は実に豊かでした。
 27年間に渡ってたくさんの卒業生を見送ってきましたが、2018年3月で僕も卒業します。後任には僕と同じ専門分野の若くて優秀な先生が来てくださると思いますので、安心しています。

2017年 8月更新

教授 圀府寺司

こうでら つかさ
近現代美術史
近代美術史とユダヤ、美術市場および画商の研究。                  
p_koudera
メッセージ
 近現代美術史全般を扱います。以前から研究している「近代美術史とユダヤ」のほか、昨年度から「美術市場ならびに画商の研究」も本格的に始動しました。学生の研究テーマに関しては、近現代の絵画、彫刻、建築のほかメディア・アートなど最新のものも受け入れています。学部生については基本的に一番好きなことを研究してもらっていいと思います。大学院に進んで美術館学芸員、大学教員などを目指す人には、希望を実現するために必要なプログラムを相談しながら決めていきます。

2017年 8月更新

教授 橋爪節也

はしづめ せつや
日本近世近代絵画史
江戸時代の文人画ならびに大阪を中心とする近世近代絵画史。          
p_hashizume
メッセージ
 近世近代大阪の美術研究はここ10年で進展し、“大阪画壇”という言葉も全国的な市民権を得た。美術研究には何よりも自分の眼で作品の善し悪し、面白さを見抜く必要があり、“大阪画壇”の作品が海外流失してきた背景にも、外国人が先入観なく作品の魅力を理解したことがある。博物館で私はミュゼオロジーの研究と実践も進めており、大学のみならず美術館・博物館など外部機関や関係者との連携も重視し、ダイナミックに美術の世界を体感してほしい。

2017年 8月更新

教授 藤岡穣

ふじおか ゆたか
東洋美術史/仏教美術史
彫刻を中心とした東アジアの仏教美術に関する研究、蛍光X線分析、画像データ解析などの新手法を駆使。
p_fujioka2017
メッセージ
 運慶、快慶が活躍した鎌倉時代の仏像の研究に始まり、その後、時代は飛鳥時代まで遡り、地域は朝鮮半島から中国、東南アジアへと関心を広げて研究を行ってきました。現在は東アジアの金銅仏について、科学的な分析を踏まえ、技法、様式から制作地や時代を再検討する研究を進めており、今後は人工知能による画像分析などにも取り組みたいと考えています。美術史としての仏像研究は、仏像を通して人と信仰、そして芸術と技術の歴史を探ることを目的としています。

2017年 8月更新

教授 岡田裕成

おかだ ひろしげ
西洋美術史
初期近代スペイン・ラテンアメリカ美術。植民地主義の下での図像文化の産出と受容、移動と変容。
p_okadahiro

教員個人HPへ

メッセージ
 美術史というと、高尚な「名作」のみを論じる学問と思われがちですが、今は対象の領域も、扱う地域も大きく広がりつつあります。イメージに込められた多様なメッセージを読み解く知的な関心、その表現の質を見定めるすぐれた感覚、そして、作品が生みだされ受容された場に乗り込んでゆく行動力と、多様な力を求められる美術史の研究ですが、それだけにやりがいのあるものだと思います。どうでしょう、あなたもチャレンジしてみては?

2017年 8月更新

准教授 桑木野幸司

くわきの こうじ
西洋美術・建築・庭園史/ルネサンス思想・文学史
イタリアを中心とする初期近代西欧における、空間とイメージとテクストの創造的関係について。         
p_kuwakino2017
メッセージ
 もともと工学部の建築学科で学んでいたのですが、美しい建物や庭園を見ているうちに、なぜそのような造形が生まれてきたのか、その歴史的経緯に関心が移り、気がつけば文学部に。文・理の壁にこだわらず、空間や視覚芸術の問題を、思想史や文学、メディア論と結び付ける柔軟な視点で、研究を行ってきました。コンピューターやCGがなかった時代に生きた人々が、圧倒的な視覚的想像力を持っていたことに驚く毎日です。イメージを制するものが世界を制する!

2017年 8月更新

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