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中国文学

この専門分野は、他大学の大学院・中国文学研究室と特に異なった点はありません。中国文学に関わる教育・研究がただ「粛々」と行われています。大阪大学大学院の中では歴史が浅いため、組織面、設備面でまだ不十分な点があるかもしれません。とにかく若い専門分野なのです。ですがその分、少人数でアットホームな雰囲気の中、教員や先輩からゆきとどいた指導を受けることができます。ここでの教育は、語学力と資料に対する批判力の養成に主眼が置かれているため、研究テーマも自由に選ぶことができるし、また、研究室は若々しい活気にあふれているので、研究室の内外で年齢、テーマを越えた自由な交流をもつことができます。こうした自由で活気あふれる雰囲気の中で、あたらしい中国像をさがしてみましょう。

教員紹介

教授 高橋文治 教授 浅見洋二

教授 高橋文治

たかはし ぶんじ
1953年生。1982年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。文学修士(京都大学、1979年)。追手門学院大学講師、同助教授、同教授を経て、2000年10月現職。
専攻:白話文学史
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研究紹介
中国の戯曲・小説を中心とする白話文学を専門とし、なかでも金・元朝期の文学を研究対象としている。屈折に富んで活々とした文章であれば、哲史文の区別なく何でも読んでみたい。たった一語の選択の中にも記述者の創意工夫は示され、その創意工夫を読み取ることも豊かな文学的営為だと考えている。記述者の文学的創造性は何も文学ジャンルの中だけで示されるのではない。ジャンルや分野・専門の枠を超えた広い視野から、中国のことば、表現がもつ魅力を考えていきたい。
メッセージ
昔の中国の人たちは「書中に黄金の屋あり」などといって、地位と名誉と富とを求めて一生懸命「読書」に励んできました。ですが、「読書」が人を「幸福」にしないこと(むしろ「不幸」にすること)は、文学研究科を志すような人なら誰でもお気付きでしょう。「読書」を趣味にするほど人生は退屈でも悲しいものでもありません。が、「読書」がどのように人を「不幸」にするかを知りたい人がいれば、その人は中国文学に来てください。中国には人を「不幸」にする本
がたくさんあります。
主要業績
『「董解元西廂記諸宮調」研究』汲古書院(共著、1998);『烏臺筆補の研究』汲古書院(共著、2007);『成化本白兎記の研究』汲古書院(共著、2006);『モンゴル時代道教文書の研究』汲古書院(単著、2011)
概説・一般書
『旅の文化史』(共著、1993、駸々堂出版);『エロスの文化史』(共著、1994、勁草書房);『アジア、老いの文化史』(共著、1997、新泉社);『他文化を受容するアジア』(共著、2000、和泉書院);『中国文学のチチェローネ』(共著、2009、汲古書院)

2016年 11月更新

教授 浅見洋二

あさみ ようじ
1960年生。東北大学大学院文学研究科博士課程中途退学。文学博士(京都大学、2009年)。東北大学助手、山口大学講師、同助教授、大阪大学助教授、同准教授を経て、2009年4月、現職。
専攻:中国古典詩学
研究紹介
主な研究分野は、唐宋期を中心とする前近代中国の詩と詩学。近年は特に、宋代を基点として、中国の詩学認識を考察している。例えば、次のような問題を取り上げてきた。中国文人たちは「詩」と「画」の関係、「詩」と「史」の関係をどのように捉えていたか。詩を書く自己の内面世界と自己を取りまく外部世界の関係をどのように捉えていたか。言語、特に言葉と物との対応関係をどのように捉えていたか。等々。
メッセージ
中国文学の研究は、残念ながら、今のところ人気のある分野とは言えません。その理由はさまざまですが、ひとつにはわたしたち研究者が魅力あるメッセージを広く社会に対して発してこなかったからでもあるでしょう。図書館や書店の棚を見てみて下さい。そこに並ぶ中国文学に関する書物の、なんと時代遅れで野暮ったいことか。そのほとんどは、わたしたちの知的好奇心をかきたててはくれません。このような現状を打破したいと思う諸君の結集を強く願っています。
主要業績
『距離与想像―中国詩学的唐宋転型―』(上海古籍出版社、2005);『中国の詩学認識―中世から近世への転換―』(創文社、2008)
概説・一般書
共著『蘇軾・陸游』(角川書店、1987);共訳編『現代中国詩集』(思潮社、1996);翻訳単著『幸福なる魂の手記・楊煉詩集』(思潮社、2005)

2016年 11月更新

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