rinrigaku_2013.jpg 〈臨床哲学〉は、哲学講座倫理学研究室を母胎として設置された専門分野です。当分野では、欧米および近代日本の倫理思想、道徳理論や現代の社会哲学・文化理論を精密に解読・批評するとともに、そこに表現されている問いや概念を社会の具体的なコンテクストに再び置き直して問うこと、また、社会のさまざまな場所で潜在的に問題となっていることがらを、社会のなかで現に生きている人たちとの議論を通じて掘り起こし、問いや問題として定式化すること、に取り組んでいます。

当分野では“共同研究”というスタイルを重視します。研究者が孤独に自分だけの知的好奇心を満たすだけに終わらず、例えばケア、医療、介護、教育、ジェンダー、セクシュアリティなどについて、実際に社会でそれらに関わる人たちとの議論をおこなうなかで「何が問題であるのか」を確定し、研究プランを作り、それを遂行することを重視します。

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