研究科専門分野・コース

文化形態論専攻

1998年度に再編成された「文化形態論専攻」(博士前期課程・博士後期課程)は、古今東西の多様な文化事象を主として「形態」という側面から分析しようとする専門分野によって組織された専攻です。「形態」というのは、主として文化の基底をなす原理、制度や歴史などを研究対象とする領域を意味しています。本専攻は、哲学哲学史、現代思想文化学、臨床哲学、中国哲学、インド学・仏教学、日本学、日本史学、東洋史学、西洋史学、考古学、人文地理学という11の多様な専門分野に分かれ、文化の基礎的な側面の研究を目指しています。各専門分野修了後の進路としては、大学教員、高校教員、各種研究機関の研究員、ジャーナリスト、公務員、民間企業人などがあります。

文化表現論専攻

「文化形態論専攻」に引き続き1999年度に再編成された「文化表現論専攻」(博士前期課程・博士後期課程)は、文化形態論専攻の「形態」と対になる概念から新しく構想されたもので、主として文化のさまざまな具体的表徴を研究対象とする領域を意味しています。本専攻は、日本文学、比較文学、中国文学、国語学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、英語学、日本語学、美学・文芸学、音楽学・演劇学、美術史学という12の多様な専門分野に分かれ、パフォーマンスを含めたあらゆる「表現」の研究を可能にしています。各専門分野修了後の就職先としては、大学、高校、研究機関、博物館・美術館をはじめ、官公庁・民間企業など多岐にわたっています。

文化動態論専攻

2007年度に新設された「文化動態論専攻」(修士課程)は、社会の急激な変化によって、これまでの伝統的な人文学の体系のなかでは解明しきれないような文化的諸問題が多数生起していることに対応して構想された専攻です。共生文明論、アート・メディア論、文学環境論、言語生態論の4つのコースが置かれた本専攻では、新しい時代の動きに即応しうる領域横断的かつ実践的な教育・研究に力を入れています。また、人文諸学の幅広い知識と深い理解力を身につけ、専門性と実践的能力を活かしつつ社会で活躍できる人材を育成することにくわえ、学校教員等のリカレント教育への関与にも積極的に取り組んでいきます。各コース修了後は、教育、文化事業、文化行政などの公的分野から、広告業、IT企業、製造業などの一般企業まで、多様な分野に就職しています。